三国志(七)

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三国志(七)

  • 著者名:吉川英治【著】
  • 価格 ¥880(本体¥800)
  • 講談社(2015/03発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784061965393

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内容説明

「三国志」をいろどる群雄への挽歌が流れる。武人の権化ともいうべき関羽は孤立無援の麦城に、悲痛な声を残して鬼籍に入る。また、天馬空をゆくが如き往年の白面郎曹操も、静かな落日を迎える。同じ運命は玄徳の上にも。――三国の均衡はにわかに破れた。このとき蜀は南蛮王孟獲に辺境を侵され、孔明は五十万の大軍を南下させた。いわゆる七擒七放の故事はこの遠征に由来する。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

遥かなる想い

144
英雄たちの挽歌の巻である。 関羽、曹操、張飛、そして 玄徳… 三国の均衡が崩れ、諸葛孔明の獅子奮闘のみが 際立つ。 次巻が いよいよ 最終巻。2020/03/06

chiru

136
三国志を鮮やかに彩った武将が退場していく七巻。魏軍の天敵関羽軍に于禁軍精鋭部隊三万が挑む。だが関羽の無念の死…、これほど心痛を覚えるとは。そして曹操、張飛、玄徳が志半ばで相次いで死を迎える。劉備を慕い補佐に徹した孔明、樊城の死守は曹仁、十万の援軍大将徐晃、孔明をライバル視する司馬懿、孔明に心酔したユニークな南蛮武将孟獲など、有能な敵将の魅力を引き出したことで、好敵手のドラマにも心を掴まれる。信念を曲げずに一直線に駆け抜けていった英雄たち。歴史は強さと儚さが交差するからこそ胸が熱くなるんだと思う。★52020/08/12

114
この巻では今まで「三国志」を彩ってきた主要な人物達が次々と倒れていきます。関羽、張飛、曹操、劉備、黄忠と名だたる人物達の退場に思わず感傷的になりました。しかし、まだ孔明が健在なのは私には救いです。その孔明は南蛮に遠征し南蛮王である孟獲を七回生き捕りにし、七回放逐の下りは読んでいて面白かったです。負けず嫌いというか何というかwww 生け捕られては負け惜しみを言い、放逐されるまるで駄々っ子のようでした。そしてこの遠征も勝ちを収めて次はと思えば今度は魏に攻め入るところで本書は終了。次巻を読むのが楽しみです。2021/08/16

優希

85
次々と消えていく登場人物たち。群雄の挽歌が流れているように感じました。静かに降り注ぐ運命と言っても良いでしょう。落日が三国の均衡を崩し始めたことで、孔明の故事の動き始めを見たようです。三国志の最後の物語がいよいよ始まったように思えました。2018/12/20

けろりん

66
魏蜀呉、三国並び建ち、曹操、玄徳、孫権の三傑が中原の覇を競った年月は、思いの外短い。曹操は、66歳を一期に九泉の下に去り、魏王を襲った曹丕により、献帝は皇位を剥奪され、後漢は滅亡する。桃園に玄徳と兄弟の契りを結んだ関羽、張飛。超人的な強さを誇った豪傑も相次いで戦場に散り、玄徳も永安宮に病没する。享年63歳。実直に闘い続けた人生。さしもの吉川節も、哀切な潤みを帯びて人の業の儚さを切々と奏でる。若き太子、新帝劉禅の後見を託された軍師諸葛孔明の苦難の前途に想いを馳せつつ、最後の一巻を読み終えてしまうのが惜しい。2021/07/18

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