内容説明
消費不況の中で、小売業利益日本一を独走するイトーヨーカドー。驚異の高成長を続けるセブン-イレブン、デニーズなど、イトーヨーカドー・グループ28社の商いの心くばりとは何か!? グループの創業者が、売れる商品のポイント、人の心をつかむコツ、利益を生みだすノウハウなど、商いの真髄を明かすロングセラーの名著。
目次
第1章 商いの心
第2章 売れるもの、売れないもの
第3章 商売繁盛、ひとつひとつ
第4章 仕事を革新する
第5章 世界から考える
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ryo
8
一昨日、電車の中で伊藤雅俊さんの訃報を聞いた。日本の発展を支えた方が亡くなっていく寂しさを強く感じた。「約束は必ず守る」「信用を大切にする」「信用は誠実さから生まれる」と行った古典的な響きをもった言葉も、伊藤さんから聞くと凄みを感じる。体験に裏打ちされた重みがあるのです。私は非常に厳しい商売の世界を誠実な心で生き抜いた伊藤さんがとても好きです。これからも一見、地味なこの世界感を忘れないでいたい。願わくば、その心が、今も日本のどこかでバージョンアップした形で生き抜いていて欲しいと思っています。 2023/03/18
mizzan72
5
イトーヨーカドーグループを作り上げた、伊藤雅俊さんの言葉をまとめた本。元は社内向けに書かれたものだとか。セブンイレブンジャパン創立の立役者、鈴木敏文さんの本はたくさん読んできたが、伊藤さんのお名前は鈴木さんの「私の履歴書」くらいでしか知らなかったので、ご本人の言葉が読めて新鮮。当たり前のことしか書いてないじゃん、と思ったら、まだまだ修行が足りないってことですね。その当たり前のことを続けるのが、一番難しいのだから。「企業は、利益よりも信用が大事」この規模の企業のトップが、言い切っちゃうのがスゴい。2015/07/17
Keiko Shimada
2
どんな商売でも、結局はお客様目線であるかどうか。単純なようでもしっかり肝に念じていないと疎かになってしまう。2017/04/09
あすべる
2
イトーヨーカドーの創業者が書かれた本。基本的には、経営者としての基礎という内容ではあるものの社会人としての志を学ぶ上で良書ではないだろうか?それにしても私が生まれた時ぐらいの本なのに10年、20年後の社会の変化を的確に捉えてるのは、流石としか思えない。2011/10/28
yellowdog725
1
イトーヨーカドー創業者である伊藤氏が商いについて書いた本。客商売の基本が書かれている。古い本だがこの本に書かれているお客様に対する心くばりや謙虚さはどんなビジネスにおいても忘れてはならないことだと思う。2011/09/04