ハヤカワ・ミステリ文庫<br> 本命

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ハヤカワ・ミステリ文庫
本命

  • ISBN:9784150707040

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内容説明

〔競馬シリーズ〕濃霧をついて、蹄鉄のぶつかりあう音が響く。本命馬アドミラル号はただ一頭先頭を切り、最後の障害を飛越すべく態勢を整えていた。完璧な跳躍。宙に舞い、落ちた。騎手ビルは死んだ。事故なのか?  ビルの親友アラン・ヨークはその疑いに抗し切れず、事件の謎に挑んでいった!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

143
昔かなりディック・フランシスの本を読んだのですが、最近また再読し始めようと思っています。これと、エド・マクベインの87分署シリーズ、ペリー・メースンは私の三大ミステリーといってもいいものです。最近のマイクル・コナリーとローレンス・ブロック、ジェフリー・ディーヴァーは一巡してしまったので基本に戻ろうと思いました。これは第1作にあたりますが、その後のシッド・ハレーものとは異なりますが印象には残ります。やはり競馬業界にはかなり詳しく安心して読めます。2016/09/09

タツ フカガワ

50
本命視されていた競争馬に騎乗していた親友ビルが障害柵の飛越で転落死する。同じレースに騎乗していたアランは、何者かが障害柵に針金を仕掛けていたこと知るが証拠はない。アランが調べ始めるとビルの死に不正騎乗の疑惑が浮上する。“競馬シリーズ”記念すべき第1作を再読、といっても完全に忘却。が、頭から尻尾まで餡子びっしりの鯛焼きのように文句なしのミステリー・サスペンスで、とくに障害レースの迫力はいま読んでも圧倒的!2022/02/12

ぺぱごじら

26
この頃のフランシスの物語は割と欲望に対して率直な主人公が多い。アマチュア騎手、アラン=ヨークが出会った冒険。初読当時、アランの年齢(24歳)に近かったぼくは今、彼の父親(45歳)と同年。勿論当時はアランの気持ちに寄り添う読み方をしていたけれど、今回は父親の素っ気ないながら息子を愛し信頼している感情が深く理解できるように感じる。20年経ってもラストはよく覚えているけど、アランが『潜在的に「彼」に好感を持っていた』ことが、単純には喜べないラストになっている。1962年作だが、色褪せない緊張感。2013-2112013/12/26

Nak34

21
面白かった。ベーシックなミステリー。1960年代の作品。携帯電話とかメールとか、さすがに出てこない。頭から尻尾まで、ちゃんと餡が入っている鯛焼き。最後まで、楽しめました。2011/06/19

背番号10@せばてん。

20
1994年9月27日読了。競馬シリーズ第1弾。ディック・フランシス、2010年永眠。自分に多大なる影響を与えてくれた、巨星に心より合掌。1994/09/27

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