内容説明
ハワード・ファミリーの最長老、ラザルス・ロングがつきつけた法外な要求--4000年以上の時を生きた彼の人生でも、まだ体験していないことを捜せ--この怖るべき難題にこたえるため、惑星セカンダスでは懸命な努力がつづけられていた。その結果を待つ間、最長老の相手をつとめるのはコンピューターのミネルヴァ。彼は女性の人格を持った惑星管理コンピューターを相手に、ラザルス・ロングの波瀾にみちた人生を、彼の出会った様々な人々を、そして驚くべき出来事の数々を物語っていく……。SF界の巨人ロバート・A・ハインラインが描く、未来史シリーズの集大成、第二巻!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
roughfractus02
9
アシモフはロボットを通して人間の知性を語り、クラークは異星人を通して人間の文明を語った。一方作者は不死を通して人間の愛と死を語るようだ。主人公の難題を長寿族の長たちが探索する中、近親交配の危険を知らず愛し合う男女の双子を主人公が見守る物語、長寿族の主人公と愛する短命種族の女性の死を見つめる物語を女性人格のAIに語る。作者が思いを巡らすのは、生命体として運命付けられた個々の人間の運命を超える愛と今を生きる苦難が次世代へ架け橋となる死のようだ。後半、人間女性の肉体を得る女性人格AIはこの考えを受け継ぐのか?2023/11/29
記憶喪失した男
6
あんまり話の筋は把握していない。愛について語っている小説ではなかったという印象。2016/07/13
まうやお
3
この巻の最後にやっと物語上の現在に戻ってきた。2015/03/11
2兵
1
長い。ひたすら長い。しかし大長編という訳ではなく、ラザルス・ロングにまつわる小話を寄せ集めたという印象。奴隷となっていた2人の少年少女を買って解放し、一人前に育て上げるお話なんか、まさにTHEハインラインという感じ。合間合間に挿入されるラザルス・ロングの名言集?は、正に名言だらけで、マルクスアウレリウスの自省録や、ニーチェの書物を思い出した。というかこの本、要はラザルスというキャラクターの姿を借りた、ハインライン御大のファンへのメッセージ集ということなんでしょうな…。さて最終巻は、どうなるのやら。2017/07/26
Yumikoit
1
久しぶりに再読。ドーラブルドーラの話は好き。2014/02/18