内容説明
氷雨の浅草寺境内で、若い女性の全裸死体が発見された。太ももには、上品な顔立ちとは不釣り合いな“バラの刺青”が彫られていた。「被害者は岐阜市内の旧家の長女では…」という連絡で、現地へとんだ十津川警部は首尾木家の当主・大造に死体の確認を要請するが、拒否された。家出した良家の娘がなぜイヴと呼ばれ、殺されることになったのか? 空白の3年間の謎を追う、迫真の長篇サスペンス。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
セウテス
52
十津川警部シリーズですが、この作品は押さえておきたい一冊です。まずトラベルミステリーではありません。本格ではありませんが、重厚な作品です。そして十津川警部の婚約者が登場します。よって、捜査中以外の十津川警部を知る事が出来ます。ただし、あまり良い印象ではないかも知れません。浅草浅草寺境内で見つかった女性の遺体。彼女は岐阜の旧家の娘で、三年前に家を飛び出していた事が分かります。彼女の三年を知るべく捜査するなか、十津川の婚約者が行方不明になります。彼の設定を正しく把握するには、必要なストーリーとなる作品です。2015/01/20
二分五厘
0
1985.2.25
エヌ氏の部屋でノックの音が・・・
0
昭和57年 6月25日 初版2015/06/11