内容説明
とにかく新鮮な切り口で展開するおもしろインド紀行。
ヨガの行者は、はたして3メートルも浮かび上がるのか。カレーライスとサリーの秘密は、なにか。シーナの疑問から決行された新しいインド人間紀行。
●インド人というのは老いも若きも金持ちも貧乏人もみんな朝から晩までカレーばかりたべているというけれど本当なのだろうか?
●なぜカースト制度なのだろうか。それがまだ生きていると聞くけれど本当なのだろうか?
●なぜターバンをまくのか。それからインドの女性はみんなサリーしか着ないというけれどなぜだろうか?
【ご注意】※この作品はカラー写真が含まれます。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆいまある
89
考えてない。感じてる。未だにファンが多い今作。熱い。濃い。インドの人々のテンションの高さ、猛烈に生きて猛烈に死ぬ様に椎名さんが感動していて、それが伝わってくる。観光地は面白くなく、余りにも人が面白い。インド本もインド映画もインド料理も好きだが、インドに行ったことのない私だが、この本を読んでもインドに行きたいとも、カレー食べたいとも思わない。インドよりも素直な椎名さんが面白い。この本が出た頃はまだオウム真理教の事件はなく、空中浮揚が無邪気に喜ばれている。2021/06/09
あきまこ
13
堅苦しくないテーマと語り口で、楽しく気楽に読みました。取材ということのせいか、インド側もそれなりにきちんとした身分の人をガイドに出してきたな、という印象を受けました。椎名さんのインドについての不思議の中に、サリーを着た女性がありましたが、一人くらい涼しくアレンジしたのを着て、それがインド全体に広まる…の考察には笑いました。あとカレーについては、つねに「カレーライス」と表記しているところに時代を感じました。写真も良かったです。インド人とのやり取りが椎名さん独自の表現で面白かった。2017/11/03
takeapple
5
わしもインドに行きたい1984/05/21
ことぶき あきら
4
椎名誠、P・タカハシ、山本カメラの3人でインドに行った話です。タイトルはもちろんインド紀行の名著といわれる堀田善衛氏の「インドで考えたこと」(岩波新書)を意識してつけたものだとのことです。2014/10/07
ぴらるく
3
カジュアルなタッチで読みやすい。あっけらかんと痛快にインドを読解していく様が読んでいて心地よい。インドに行くなら行ったあとで読むべき1冊。2016/02/22