内容説明
茶道・綾小路流の若宗匠との出会いは、薄幸な萩乃の運命を大きく変えた。天性の美貌と才智を武器に、数かずの男性遍歴をかさね、野望は次第にふくらんでゆく……。嘘と虚栄の渦巻く茶の湯の世界を舞台に、艱難辛苦の末、ついに家元の後見人にまで昇りつめた一女性の哀歓を、流麗なタッチで綴る長編力作。
感想・レビュー
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菊痴
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茶の湯の世界を舞台にあらゆる男性に身を任せ、女を生ききった女性の一代記。身を任せた、というよりも相手も自分もコントロール出来たというが正しい。小物や着物の描写が細やかで美しく、読んでいてうっとりする。悪女とも聖女とも云える一女性の素晴らしい物語です。清々する。2016/12/03
hirokin84
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流麗な文章というのは、このようなものを言うのか、と圧倒された。2016/04/10
ヒロ
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整理のため再読。昼メロみたいだなー、と思ったら昼メロだったらしい。2015/11/02
芋煮うどん
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においたつ和のエロス。結末は唐突でした2014/05/21