内容説明
不条理な“死角”と“ネグレクト”のなかで文学の普遍性を堅持した知られざるアイヌ民族文学、近代の軌跡。
目次
序章
第1章 異言語(日本語)の強制と同化教育
第2章 樺太からの発信“その1”―山辺安之助『あいぬ物語』
第3章 樺太からの発信“その2”―アイヌの民俗誌
第4章 武隈徳三郎の『アイヌ物語』とその周辺
第5章 知里幸惠の『アイヌ神謡集』―原風景の創出
第6章 詩歌人たちの登場―内なる越境の始まり
第7章 近代後期の言論者たち
第8章 近代後期のキリスト教系アイヌ文学の系譜―ジョン・バチェラーの弟子たち
第9章 内なる越境文学としての近代アイヌ文学
著者等紹介
須田茂[スダシゲル]
1958年東京都生まれ。学習院大学法学部政治学科卒。民間企業に勤務する傍ら明治以来の近現代のアイヌ文学を研究し、その成果を「近現代アイヌ文学史稿(一)~(八)」として札幌の同人誌『コブタン』に発表。現在同誌に「現代編」を連載している。北海道文化財保護協会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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