後発帝国主義研究<br> ドイツ植民地研究―西南アフリカ・トーゴ・カメルーン・東アフリカ・太平洋・膠州湾

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後発帝国主義研究
ドイツ植民地研究―西南アフリカ・トーゴ・カメルーン・東アフリカ・太平洋・膠州湾

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  • サイズ A5判/ページ数 479p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784908468247
  • Cコード C0022

出版社内容情報

ナチスの生存圏やジェノサイドにも影響を及ぼしたとされる、忘れ去られた幻の領土の謎に迫る。1180枚以上の写真、73枚の地図。後発帝国主義国として最大の領土を得つつも、第一次大戦で消滅

ナチスの生存圏やジェノサイドにも影響を及ぼしたとされる、

忘れ去られた幻の領土の謎に迫る。



■西南アフリカ 「生存圏構想」の端緒となり、ナチ党ジェノサイドの起源とも言われる

■トーゴ キリスト教ミッションと協力し、補助金なしでもやっていけた「模範的植民地」

■カメルーン アフリカの縮図であり、大幅に領土拡大し「中央アフリカ」構想に繋がる

■東アフリカ キリマンジャロを有し、農業・交通の面で大規模なインフラ開発が行われた

■太平洋 首長を介し間接的に統治し、第一次大戦後に日本が「委任統治領」として後を引き継ぐ

■膠州湾 植民地化は出来ずに「租借地」として海軍省が管轄した中国市場の経済拠点

●「社会主義者と植民地」「中央アフリカ計画」「日本統治下の太平洋植民地」等のコラムも

●常夏ビーチやジャングルに突如現れるメルヘンチックな植民地建築など1180枚以上の写真

●地形や民族を無視した 直線過ぎる国境線など73枚もの地図

まえがき 4

凡例 5





第一章 ドイツ植民地概観 9

「ドイツ植民地」とはなんだろうか? 10



第二章 西南アフリカ植民地 33

植民地化以前の西南アフリカ 35

領域画定 42

初期の植民地統治 44

分割統治・搾取の進行 53

ヘレロ・ナマの蜂起 55

植民地改革期 61

交通インフラ 64

植民地経済 72

第一次世界大戦中の西南アフリカ 80

第一次世界大戦後の西南アフリカにおけるドイツ系住民 90

結論 93

コラム1 社会主義者と植民地 101



第三章 トーゴ植民地 107

植民地化以前のトーゴ 109

領域画定 113

初期の植民地統治 118

初期の植民地経済 122

ツェヒの統治 126

経済政策 128

地域の共同体の維持 133

1910年代のトーゴ植民地 138

ドイツ帝国のインフラとしての無線 142

第一次世界大戦中のトーゴ 144

両大戦間期における「模範植民地」の神話 146

結論 147

コラム2 中央アフリカ計画 158



第四章 カメルーン植民地 167

植民地化以前のカメルーン 169

領域画定 173

カメルーン植民地における軍事遠征 177

プットカマーの統治 187

特許会社 190

プランテーションでの生産物 192

植民地改革期 199

第一次世界大戦中のカメルーン 210

委任統治期のカメルーン 212

結論 214

コラム3 熱帯植物栽培 228



第五章 東アフリカ植民地 239

植民地化以前の東アフリカ 241

領域画定 249

住民の抵抗運動に対する軍事的鎮圧 253

初期の植民地統治 263

間接統治地区 269

植民地改革期 271

第一次世界大戦中の東アフリカ 291

結論 298

コラム4 ドイツ植民地における医療と支配の正当化 307



第六章 太平洋植民地 311

植民地化以前の太平洋 314

領域画定 317

メラネシアにおける統治 326

ミクロネシアにおける統治 334

ポリネシアにおける統治 343

第一次世界大戦勃発と植民地喪失、そして返還運動 348

結論 352

コラム5 日本統治下の太平洋植民地 363



第七章 膠州湾植民地 369

租借以前の山東半島 372

領域画定 373

初期の租借地統治 379

義和団戦争とその鎮圧後の租借地統治 388

青島経済 393

輸出品 394

中国人商人の政治参加 400

1910年代の租借地経済 403

対中国貿易促進のための文化政策 406

第一次世界大戦中の青島 412

結論 415



総論 425

植民地におけるドイツ系住民 425

本国と植民地との関係 427

現地の住民への影響 428



あとがき 432

参考文献 434

年表 461

地図 464

索引 474

栗原久定[クリハラ ヒサヤス]
著・文・その他

内容説明

後発帝国主義国として最大の領土を得つつも、第一次大戦で消滅。ナチスの生存圏やジェノサイドにも影響を及ぼしたとされる、忘れ去られた幻の領土の謎に迫る。

目次

第1章 ドイツ植民地概観
第2章 西南アフリカ植民地
第3章 トーゴ植民地
第4章 カメルーン植民地
第5章 東アフリカ植民地
第6章 太平洋植民地
第7章 膠州湾植民地
総論

著者等紹介

栗原久定[クリハラヒサヤス]
早稲田大学第一文学部卒。千葉大学大学院人文社会科学研究科公共研究専攻博士前期課程修了。千葉大学大学院人文社会科学研究科公共研究専攻博士後期課程単位取得退学。専門はドイツとオーストリアの近現代史。特に第一次世界大戦中の同盟国の戦争目的を研究している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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Yasuhisa Ogura

4
国際連盟の委任統治制度について学ぼうとすると、その前提としてドイツがアフリカ、太平洋、中国に持っていた植民地について知る必要がでてくる。本書は、ドイツのすべての植民地の成り立ち、統治制度、主要産業などについて詳しく解説したもの。断片的な情報は存在していたけれど、包括的な研究書は本書が唯一ではないかと思う。他の欧米列強も同様だと思うけれど、ドイツの植民地経営は、住民の意思など全く考慮することなくドイツの一方的な都合により行われていたことがよく分かる。2019/06/23

ユビヲクワエルナマケモノ

3
19世紀のドイツ帝国が獲得した植民地はどのように征服され、統治され、本国や現地の人々に何をもたらしたのかの具体的なイメージは、他の帝国主義諸国の植民地に比べて情報が少ないこともあって持っていなかった。本書はその空隙を埋めてくれた労作である。「後発」だけに、全体としてドイツの植民地獲得は労多くして益少なしという印象を受けるが、歴史的に無意味ではない。むしろこの間に巨利を得た資本家や征服に活躍した軍人、現地での研究者達が後にナチスの構成員となり、その人種主義・生存圏思想の淵源となったことは注目に値すると思う。2021/08/13

秋津

2
アフリカ、太平洋諸島、中国におけるドイツ植民地について、その獲得から喪失までの考察。 植民地における人種的調査、「植民地返還運動」などが、特にナチス政権下における政策に繋がっていくという指摘は重要で、まさに「ドイツ近現代史を語る上で、植民地の歴史は欠かせない」(第一章)なと。 法体系上の差別、植民地における教育や医療行為等の持つ意味、「植民地スキャンダル」の問題視に見られる(社会主義者を含む)植民地統治の肯定に係る理論など、漠然とした理解しか持っていなかった「植民地」なる制度を考えるきっかけとなりました。2018/07/22

1
植民地獲得競争において出遅れた帝国である、ドイツの植民地に関する概説書。 ドイツが有していた6つの植民地について、それぞれ獲得経緯や開発手段、第一次世界大戦時の動向などがまとめられている。 現地での統治方法や行政については何も読んだことがなかったので、それを端的に知ることができてよかった。2018/05/30

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