内容説明
仏教の基礎学『倶舎論』を、簡潔・平易に解説した格好の入門書。仏教の人間観・世界観を詳細に説き、北伝仏教で広く親しまれた『倶舎論』。本書は、ダライ・ラマ1世ゲンドゥンドゥプが、インド・チベットの諸註を踏まえて、その全偈頌を明快に解説した「倶舎論入門」である。
目次
第1章 界品
第2章 根品
第3章 世間品
第4章 業品
第5章 随眠品
第6章 賢聖品
第7章 智品
第8章 定品
結語
著者等紹介
現銀谷史明[ゲンギンタニフミアキ]
1964年、鳥取県生まれ。東洋大学インド哲学科卒業、同大学院文学研究科仏教学専攻博士課程単位取得退学。修士(文学)。現在、東洋大学東洋学研究所、国際哲学研究センター客員研究員兼務
ガワン・ウースン・ゴンタ[ガワンウースンゴンタ]
権田ガワンウースン。1965年、ネパール亡命チベット人社会に生まれる。ニンマ派のザ・ルンブ寺に入門し、’80年よりダラムサラ仏教論理大学に入学しゲルク派の伝統教学を学修する。同時にニンマ派のカムドゥル・リンポチェに師事し、同派の教義を学ぶ。卒業後はマナリのパンガンリトゥ寺でニンマ派の教義を修めた後、’95年に来日。’98年まで立正大学仏教学部研究生。現在、チベット仏教普及協会専任講師。立正大学法華経文化研究所研究員。財団法人東洋文庫研究部内陸アジア研究部門(チベット班)研究協力者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。