内容説明
学問のあらゆる境界を横断し、世界各地のフィールドを疾駆した“知の巨人”。そのフィールドは、めくるめく知の運動にとり想像への扉をひらく始原、すなわち沃野となった。生涯にわたり野生の思考と詩学を探究しつづけたフィールドワーカー山口昌男の足跡をたどりなおし、未来の知性と文化に向けて新たな思考を切り拓く。学び知ることの愉楽と自由をこよなく愛し、野生の思考と詩学を旺盛に探究しつづけた山口昌男の人と思想を豊かに読み解く追悼論集。単行本未収録の重要論文のほか、詳細な研究記録、年譜・著作目録、貴重なスケッチ・写真を多数収載。
目次
1 人類学的思考の沃野―追悼シンポジウムの記録(人類学的知のために;人類学的思考の戦場 ほか)
2 飛翔するヘルメスに触れて―山口昌男を読む(インタビュー 山口昌男と私―Be Carefulなふたり;山口昌男の周縁―仕掛けとしての民俗芸能 ほか)
3 野生の思考と詩学―山口昌男への招待(西アフリカにおける王権のパターン―比較研究の試み;ネグリチュード前後―アフリカ詩をめぐる思想的状況 ほか)
4 資料編(学術研究の記録;山口昌男年譜・著作目録)
著者等紹介
真島一郎[マジマイチロウ]
1962年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程単位取得退学。東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所教授。社会人類学(西アフリカ民族誌学)専攻
川村伸秀[カワムラノブヒデ]
1953年生まれ。編集者・文筆業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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