内容説明
森のみんなは、やきいもが大すき。おなかいっぱい食べたあとは、おなら大会のはじまりです。かわいいおなら、元気なおなら、おどりたくなるおなら…。いちばんいいおなら、したのはだあれ。
著者等紹介
おくはらゆめ[オクハラユメ]
1977年、兵庫県生まれ。辻学園日本調理師専門学校卒業。2008年、『ワニばあちゃん』(理論社)でデビュー。第1回月刊「MOE」絵本屋さん大賞新人賞入賞。10年、『くさをはむ』(講談社)で第41回講談社出版文化賞絵本賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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のっち♬
144
落ち葉だらけ秋の森で動物たちが焼き芋を焼く。発案も芋掘りも焼くのも待つのも「エイエイオー」と威勢が良く、その勢いで残りの芋を懸けておなら大会まで開催する。この生理現象は健全な人間の腸内細菌叢で食後6時間もかかるのだが、その間もこのノリでやり過ごしていそうだ。この純真さにかかれば文明人にはストレスフルな不品行や競争があっさり愉快なものに反転する。そして参入してきた芋の神様は共食いでもするのだろうかと、逆説が有無を言わさぬ推進力になる点が本書のユニークさ。素朴で力強い作画は牧歌的な秋の景観を描くのに相応しい。2023/11/04
新地学@児童書病発動中
113
底抜けに楽しい絵本です。「やきいもするぞ、エイエイオー!」と森の動物たちが叫ぶので、わたしも叫びたくなります。出来上がった湯気の立つおいもが、美味しそうなので、私も食べたくなります。そのうちに愉快なイベントが始まります。これにはちょっと参加したくありません。リスにも、イノシシにも、タヌキにも負けそうです。ドレミファソラシドの音楽を奏でられるお芋の神様ばんざい!2016/09/20
厩戸皇子そっくりおじさん・寺
81
おくはらゆめの絵本。これは気に入った。私は四季の中で秋が一番好きだ。物語は秋の森の中。紅葉等の良い色の木々に囲まれた森の動物達に何だか郷愁を感じる。動物達の焼き芋大会がスタート。美味しい焼き芋を食べた後、全員でおなら大会がスタート。何とこの絵本、後半半分はおなら大会である(笑)。しかしそれが楽しい。絵からして楽しい。大会に飛び入りで参加したのは芋の神様。動物達の放屁は漫画のコマみたいな分割だったが、芋の神の放屁は1ページを使い、吹き出しの中の音色も見事である。余った芋で明日も焼き芋だ(^-^)。2015/05/28
アクビちゃん
47
【図書館】「365日、まいにち絵本」からセレクト。 低学年、秋の読み聞かせにピッタリの絵本です。みんなで焼き芋たべたて、こうなったら しょうがない~ おなら大会開催!(笑)リズミカルな絵本です。 2017/11/26
Kumiko
38
図書館で表紙借り。だってこのウサギさんの後ろ姿がキュートすぎる!お話は、焼き芋を食べたら何が出てきますか…?という子供受けテッパンの流れ。読み聞かせする前から反応を予想してしまって一人でニヤニヤ。言い回しも独特で面白いし、テッパン部分は予想通り大受けだったし、この作家さんの本、また借りてみよう。2017/10/28