目次
第1部 最終戦争論(欧州戦争の源流;世界最終戦争;世界の統一;昭和維新の目標;結び)
第2部 戦争史大観(戦争史大観の由来;私の戦争史観;戦争指導の変化;歴史的会戦)
「世界最終戦争」に関する質疑回答
石原将軍の臨終
著者等紹介
石原莞爾[イシハラカンジ]
明治22年山形県鶴岡生まれ。明治40年陸軍士官学校入校、大正7年陸軍大学卒業後、ドイツに留学しフリードリヒやナポレオンの戦術研究に傾注し一家を成す。帰国後、関東軍参謀となり、昭和6年9月18日、満鉄(日本資本)爆破を企て、これを口実に満州(現中国東北部)全土を武力制圧、翌年3月1日に満州国を誕生させた。この事変を機に「軍事の天才」「アジアのロレンス」などと称されるようになる。しかし昭和12年勃発の日華事変に際して停戦を主張したため拡大派の東条英機と鋭く対立、昭和16年東条陸相によって予備校に編入された(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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seafarer
3
今回のウクライナ戦争は、当初のロシア側の見立てでは10日で決着がつくと考えられていたらしい。 しかし、2022年2月24日から始まった戦争は1年半に及んでも決着の見通しがつかない。 ドローンなど安価かつ大量に運用できる兵器が登場し、対する防空能力も向上したことから、国際的に核兵器の使用が制約されている今日において、戦争は持久的にならざるおえないのだろう。 昨今、アメリカの覇権にも衰退の兆しが見え始めた。 世界の今後の行方を考える上で、石原の考察は参考になると思われる。2023/09/19
中林助手2
2
ラオウのような考え方。いや、逆か。真の平和に達するには世界戦争が必要と。相手をリスペクトし、正々堂々と戦う。という真意まで、理解できない人も大勢いたのだろう。2021/12/22
チダ(uy1)
1
増補版ということでそうでない前のものと比べたら、最後の2項目が削除されて、そのかわりに対談がつけられている。 こうやって時の権力者によって、言葉、文章、内容が変えられているのを目の当たりにする。。。 日本語、日本の歴史は歪曲されていると訝る。。。 2018/04/28
ひでっち
1
石原莞爾は、何とも風変わりな軍人だなあというのが一読した感想です。満州事変の首謀者の一人=対中強硬派と思いきや、本当は中国等のアジア陣営の結束を考えていたのですから…。まあ、私のような凡人には理解できなくてもしょうがないですね。2013/11/10
木々 孝太郎
0
一読してこの本の内容はまだ現代に生きていると直感した。とても面白かった。個人的に何度でも読み返そうと思える本。やはり日本の最後にして最大の敵はアメリカなのだと確信した。2011/05/10