欧米人の見た開国期日本 - 異文化としての庶民生活

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  • サイズ B6判/ページ数 252p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784894891210
  • NDC分類 382.1
  • Cコード C0039

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬弐仟縁

25
2005年没。その後08年出版。私もそういう本の出し方ができるか? いや、無理。生きてるうちに出すしかない。シーボルトの絵(1897)は、典型的二ホン人男女であろうか(15頁)。日本女性の肌の色の美を褒めたのは、シーボルト、オールコックであった(20頁)。1859年来日のリンダウ。64年刊『日本周遊旅行』(33頁)。ポンぺは松本良須、司馬凌海、長与専斉など優れた門弟の医学者を育て、日本近代医学の父と称される(36頁)。オールコックは戦闘を世論の源泉と呼んだ(37頁)。2015/08/31

スウィーニー校長

9
★★★☆☆ 欧米人が書き残した、開国期の日本の庶民生活。 容姿、性質、衣食住、宗教、芸術など多岐に渡る。 綺麗好きだが皮膚病、眼病が多い。 家は非常に清潔だが、宿の畳が蚤だらけ。 勤勉だが仕事が遅く悠長。 茶と煙草と冗談好き。 湯屋は混浴。 裸が恥ずかしいという概念なく、湯屋から自宅まで男女が真っ裸で町を歩く姿も見られた。 他人の裸を見る事は無礼ではないが、ジロジロ見るのは無礼、等々。 そうか、裸が恥ずかしいという羞恥心は輸入モノだったのか。2020/08/02

犬養三千代

8
その国、その文化の物指しで他の国や文化を断罪、絶賛してはならないということか。維新前後に沢山の外国人が日本を訪れた。その人々が日記や著作において日本を描いた。原本も当たってみたい。混浴、遊郭、妾、など様々な例示が分かりやすい。勝海舟の息子の嫁クララのは特に読みたい。2020/02/19

Masa

5
図書館で発見、借りる。首都大学東京の教授の本。幕末に日本の訪れた外国人の残した文献から当時の日本文化を検証。開国を要求に来た外交官の証言が多い為、必ずしも日本に好意的では無いのが特徴。日本人は醜悪、総じて怠け者、嘘つき、文化的に劣っている等々不愉快な意見が続くが、清潔であるというところは衆目の一致するところ。ただ清潔であるのだが皮膚病、眼病に罹患している民が多かったといい、その原因を公衆浴場普及に求めているところが興味深い。自分の価値観を以って他の文化を論じてしまう事の危険性、そして無意味さを感じた。2015/03/20

勝浩1958

4
正直言って、私には目新しい内容はなく、また筆者の意見も面白みに欠けた。イザベラ・バードの『日本奥地紀行』やシュリーマンの旅行記などを読んだ時のほうが刺激に満ちていた。2013/03/14

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