内容説明
消費税増税で日本経済はどうなる?「金融政策」「財政政策」「成長戦略」の「三本の矢」で構成される安倍内閣の経済政策(=アベノミクス)。脱デフレ効果が現れ始めた矢先の消費税増税は、いったい何をもたらすのか?日本経済の不安定化の見通しと、それに対する必須の対策までを盛り込んだ、増税決定後、緊急刊行の必読論集!
目次
第1部 アベノミクスとは何か(インタビュー(経済再生は可能か?―浜田宏一(開き手=片岡剛士)
安倍内閣の経済政策とは何か その全体像―若田部昌澄(聞き手=藤原良雄)))
第2部 アベノミクスに何が可能か(脱デフレ政策の現在・過去・未来;アベノミクスの光と影)
第3部 日本経済は再生するか?(二〇一三年度東京河上会公開シンポジウム 日本経済は再生するか?―原田泰+高橋洋一+片岡剛士(コーディネーター)田中秀臣)
第4部 消費税増税ショックと今後の経済対策(消費税増税ショックと今後の経済対策)
著者等紹介
田中秀臣[タナカヒデトミ]
1961年生。上武大学ビジネス情報学部教授。早稲田大学大学院経済学研究科博士課程修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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壱萬弐仟縁
26
非正規雇用は不況への適応?(80頁~若田部先生)。この間、一度行っておきたかった労働基準監督署に行ったが、話を聞いただけで終わった。行って時間外に相談無料電話があるチラシやパワハラの心の傷(アカハラ)を抉られた気がした。増税は一時、アベノミクス第4の矢と言われたこともあるという(96頁下段)。アベノミクスの中身は安保法制で隠れされた行革、年金制度改革といった社会問題とも連動しているのではないか? その話は出てこない。2015/07/26
まゆまゆ
2
アベノミクスで注目を浴びているリフレ派論客の主張が詰まった内容。申し訳なさげに反リフレ派の意見も載せているが、圧倒的に少ないww 最後の4人のシンポジウムの内容は読んでおいて損はない。2014/05/08
くらーく
1
金融政策の効果を評価しても良い頃では。 本当に効果があったかどうか、次は、「日本経済は、○○で復活した」という本を出して欲しい。2014/06/14
taroyan
1
リフレの王道というか日本経済再生の肝がきちんと理解できる内容の必読の一冊ですね。アベノミクスのポイントからリフレの歴史から、経済学、金融・財政政策の要点がこの一冊に凝縮されていると思った次第。田中先生の故岡田靖さんの回顧録がよかったです。2014/01/31
Fumi Kawahara
1
実は、”リフレ”って、どういう意味だろ(・ω・)?と思ってました(笑)ゆるやかなインフレ経済を目指してるってイメージは持ってましたが、そうですか、昭和恐慌のデフレ期、「インフレにする」と言ったら、「=物価が上がって生活が苦しくなる」と大衆に受けとめられて非難轟々になるから、「リフレーション=インフレに戻す」なのか・・・しかし、当時の報道の推移と、今の報道が似たり寄ったりで、私達、ほんと進歩ねー・・・orz・・・「戦前の日本=悪」と思わされ、その時代を顧みずに学ばなかったツケが、我が世代にどっぷりと・・・2014/01/20