近代日本の万能人・榎本武揚 1836‐1908

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  • サイズ A5判/ページ数 338p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784894346239
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0023

出版社内容情報

最先端の科学技術と地球的視野を持ち、世界に通用する稀有な官僚、榎本武揚。その全体像と現代的意味を掘り起こす!

内容説明

最先端の科学知識と広大な世界観を兼ね備え、世界に通用する稀有な官僚として外交・内政の最前線で日本近代化に貢献しながら、幕末維新史において軽視されてきた男。近代日本随一の国際人。

目次

1 今、なぜ榎本武揚か―その全体像(座談会 今、なぜ榎本武揚か;問題提起 ほか)
2 外交(地球一丸化時代に生きる―開国と国際法;初めて日本を「対等な交渉者」に―樺太・千島交換条約の舞台裏 ほか)
3 内政(東京農大の産みの親―農業観と農業教育;世界レベルの仕事をしたエンジニア―殖産興業・産業立国構想 ほか)
4 榎本武揚をめぐる人々(プチャーチン(1803‐1883)とポシエット(1819‐1899)―卓越した外交手腕支えた知日派
カッテンディーケ(1816‐1866)―優れた品性と絶大な熱心さを評価 ほか)

著者等紹介

榎本隆充[エノモトタカミツ]
1935年生。東京農業大学客員教授、武蔵野大学特別講師、梁川会会長、開陽丸子孫の会会長、株式会社榎本光学研究所代表取締役。榎本武揚曾孫

高成田享[タカナリタトオル]
1948年生。ジャーナリスト。前橋国際大学客員教授。71年東京大学経済学部卒。朝日新聞経済部員、アメリカ総局員、ウィークエンド経済副編集長、経済部次長を経て、論説委員。96~97年テレビ朝日ニュースステーション・キャスターを兼任。98~02年アメリカ総局長(ワシントン)。帰国後は論説委員としてアメリカ、国際経済を担当した。現在は石巻支局長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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長岡紅蓮

10
幕末から明治にかけて幅広い分野で活躍した榎本武揚について取り上げた書籍。逓信大臣、文部、外務、農商務大臣などの要職を歴任したり、日本化学会、電気学会、気象学会、家禽協会などの設立も手がけた人物であることを知り、なぜこのような人物が歴史の教科書で取り上げられないのか不思議に思った。「理」の人でもあり、「情」の人でもあった人間としての深さをしみじみと感じた。2018/11/14

DEAN SAITO@1年100冊

6
思想を不得手とし政治からは距離を置こうとした、寡黙であり謙虚であった、そして何より行政官であるという分を超えなかった。そんな、なんとなく愚直で真面目で好感の持てる榎本武揚像が読み取れる。 「民に対する護民官の基本的な姿勢は愛民。民の立場に立って常に政治を考えていこうとする。」2017/01/13

HTたまにYN@ぬ 積読消化中

0
日付はうろ覚え。判ったら直します2011/12/31

鬼山とんぼ

0
幕末維新の小説によく出てくる人物だが、佐々木譲の武揚伝を読んで感動し坂本竜馬以上に好きな維新期の偉人となった。子孫の方も交え多彩、著名な評者らによる評論、議論が中心だが、結構細かい資料まで紹介されており、正しい人物像に接近できる、腑に落ちる内容の本だった。それに比べ安倍公房の「榎本武揚」はつくづくミスリーディングな(誤解を招く)小説だと感じた。2015/09/30

ちもず

0
榎本武揚で有名なのは五稜郭の戦い。赦免されて後に外交官として手腕を振るい、各大臣も歴任した。だけど、この人は軍人や閣僚としての仕事以上に科学や工業の方が好きで理系の思考だったのだと思う。能力が高いのは勿論だったけど、人を大切にできる良い人格があったから周囲も助けてくれたし、人脈もあったんだろう。何につけ一途で、でも独りよがりじゃないような、そんな感じだろうか。各方面の学者による榎本像の差が興味深い。2022/06/27

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