内容説明
ブローデルによって開かれた諸科学の総合としての歴史学の時間・空間。その広大無比なヴィジョンにはどんな未来がはらまれているのか?「アナール」に触発された気鋭の論客8人が、社会学、経済学、地理学を武器に「歴史の方法」に挑む。“ブローデル以後”の思想の可能性を豊かに開く、刺激的な論考群。
目次
第1部 ブローデルとアナール派(変動局面の人;分裂した相続人たち)
第2部 資本主義と市場(新しい空間=時間;壮大な構想―物質文明・経済・資本主義(十五‐十八世紀)
市場の支配力 ほか)
第3部 歴史と地理(「あるフランスへの情念、ある歴史の概念」;地理学者ブローデル)
著者等紹介
ウォーラーステイン,イマニュエル[ウォーラーステイン,イマニュエル][Wallerstein,Immanuel]
1930年生。社会学者・歴史家。ビンガムトン大学フェルナン・ブローデル・センター所長
浜田道夫[ハマダミチオ]
兵庫県立大学経済学部教授。近代フランス経済史・社会史専攻
末広菜穂子[スエヒロナホコ]
広島経済大学経済学部教授。フランス経済史、生活史専攻
中村美幸[ナカムラミユキ]
神戸女子大学文学部教授。博士(経済学、神戸大学)。中世フランス社会経済史専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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