感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kinaba
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☆ とりあえず本論と関係ないですが、真葛しかり少栞しかり、字名のセンスが他のどの時代とも違って、江戸のそれは21世紀に一番近く感じますね。/ 俳諧や戯曲の最先端のようなところよりは、伝統的な「雅」の…悪く言えば古めかしい漢詩や日記文学への女性の参加が見られる、という観点から代表的な担い手を紹介する一冊。原采蘋の磊落な旅と酔いどれの漢詩がスマートで格好良くて特に好きになりました。他も、完全に定着した詩形で遊ぶ余裕がどれも魅力的に感じます。江戸の文学、なるほど興味深い。2014/06/28