内容説明
民主化と統一に生涯を懸け、半島の運命を全身に背負う「韓国最高の詩人」、高銀。日本語の臨界で、現代における詩の運命を孤高に背負う「詩人の中の詩人」、吉増剛造。二人の詩人の四年にわたる対話の軌跡。
目次
瞬間の故郷
届けられた音声をめぐって
詩人が背負うもの
蟋蟀のように耳を澄まして、…
言語の雲
より深い読者へ
海の華厳
薄い灰色の吐息の世界
人間としての風景
古代の服
著者等紹介
高銀[コウン]
1933年韓国全羅北道生。詩人。道で拾った癩病患者の詩集を読み、詩人を志す。朝鮮戦争時、報復虐殺を目撃、精神的混乱に。その後出家、僧侶として活躍するが、還俗し、投獄・拷問を受けながら民主化運動に従事。2000年6月の南北会談に金大統領に同行、詩を朗読。著書に詩集・小説・評論集等130余巻
吉増剛造[ヨシマスゴウゾウ]
1939年東京生。詩人。大学在学中から旺盛な詩作活動を展開、以後先鋭的な現代詩人として今日に至るまで内外で活躍、高い評価を受ける。評論、朗読のほか、現代美術や音楽とのコラボレーション、写真などの活動も意欲的に展開
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