内容説明
『地中海』と、斬新な研究機関「社会科学高等研究院第6部門」「人間科学館」の設立・運営を通しブローデルが築き上げた、人文社会科学を総合する“帝国”とは何か?歴史学、経済学、地理学のエキスパートによるラディカルな問題提起。
目次
第1部 出来事―歴史家たちとブローデル(父の名において;真似のできない業績;ブローデル派よりもむしろラブルース派として ほか)
第2部 変動局面―経済学者たちとブローデル(歴史学のシュンペーター;アメリカ大陸の歓待;二十世紀のプルードン ほか)
第3部 構造―地理学者・人類学者たちとブローデル(大きな空間への訴え;フェルナン・ブローデルの地理的宇宙;ブローデル館長の真新しい服―レヴィ=ストロースvsブローデル ほか)