世界史の鏡<br> 神聖ローマ帝国―ドイツ王が支配した帝国

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世界史の鏡
神聖ローマ帝国―ドイツ王が支配した帝国

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  • サイズ B6判/ページ数 220p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784887085121
  • NDC分類 234.04
  • Cコード C1322

出版社内容情報

中部ヨーロッパとイタリア地域にまたがる「帝国」において,かつてのローマ帝国と異なって,中央集権的な統治が困難だったのは,いかなる理由によるものなのか。そもそも「神聖ローマ帝国」と呼ばれる存在とは一体何だったのか。フランスやイギリスと比べて,ドイツでは中世を経過するなかで中央権力が弱体化していったのはなぜか。中世後期以降の領邦国家体制と近代におけるドイツ統一問題とも密接に関わる神聖ローマ帝国(中世ドイツ帝国)の実体を探る。

池谷文夫[イケヤフミオ]
著・文・その他

内容説明

あの850年も続いた最強最大の神聖ローマ帝国とは?…皇帝は、正式には教皇から戴冠されないと「皇帝」ではなかった!ドイツは当時のイギリスやフランスと比べて、中央集権的な政治が困難だった…。なぜだったのだろうか?この疑問を本書が解決してくれます。

目次

はじめに 帝国都市フランクフルトと皇帝選挙
第1章 「神聖ローマ帝国」とは何か?(「神聖ローマ帝国」を研究すること;オットー朝でドイツ帝国の成立;中世期以降の「ドイツ」と「ドイツ国民の帝国」)
第2章 皇帝と教皇の協調と対立の構図(フランク=ドイツ帝権;ザリアー朝の「キリスト教ローマ帝国」;シュタウフェン朝の「神聖帝国」とイタリア)
第3章 「ドイツ国民の神聖ローマ帝国」への道(ローマでの皇帝戴冠と「イタリア政策」;皇帝に昇任されるべき王の選挙)
第4章 帝国内の「諸地域」と人々(ドイツ帝国と周縁の諸地域;ドイツとフランス 中世後期の地域と人々)
第5章 近世・近代の「ドイツ帝国」(中世末期/近世初期の「帝国」;「ドイツはもはや国家ではない」三十年戦争以後の「ドイツ帝国」)
終わりに ヘーゲルとランケ―「神聖ローマ帝国」と「ローマ帝国」
付論 旅する皇帝夫婦

著者等紹介

池谷文夫[イケヤフミオ]
1948年東京都に生まれる。1971年早稲田大学第一文学部卒業。1977年東京大学大学院人文科学研究科博士課程(西洋史学専攻)単位取得退学。1977年茨城大学教育学部専任講師、以後、助教授を経て1993~2014年教授。現在、茨城大学名誉教授、博士(文学)。専門はドイツ中世史・政治史・政治思想史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

MUNEKAZ

14
神聖ローマ帝国の概説書。「ドイツ王の支配するローマ帝国」という国制の説明がテーマで、決して易しい内容では無い。東フランク王国が、名目的には上位にあった中フランク王国を「条約」により吸収したことで、このヘンテコ体制が生まれたとし、連年繰り返されたイタリア政策もこれに拠るとしている。自律性の高い諸侯、名目的な皇帝と聞くと、「戦国時代の足利将軍家と一緒ね」と思うのだけど、皇帝位の正統性が血統ではなく皇帝選挙という手続きに拠るのが大きな違い。結局皇帝も一諸侯として家産の蓄積に走り、帝国が蔑ろになっていくのは皮肉。2020/07/08

スプリント

10
小国が乱立し皇帝が擁立されるという形式はヨーロッパでは珍しい体系です。神聖ローマ帝国の成立とその歴史は日本の戦国時代に似て興味深いです。2020/01/19

ユビヲクワエルナマケモノ

3
ハプスブルク家関係の本は随分たくさん出ているが、それ以前の神聖ローマ帝国の内情は極めて分かりにくい。それまでヴォルテールの酷評「神聖でもローマでも帝国でもない」の印象でこの国を見てしまっていたが、それは中世後期に「変質」したからであり、それ以前は確かに「『ドイツ国民の』神聖かつローマの帝国」であったのだというのが本書のテーマである。200ページ足らずで語るには濃密なテーマなので、先にあとがきを読んでからの方が内容が分かりやすいと思う。巻末の歴代ドイツ王・皇帝一覧は資料として便利。2021/08/18

Teo

3
神聖ローマ帝国の、その帝国がどうしてあの様な歩みをしたのかと言うのを知る事の出来る興味深い本だった。世界史を習った者ならフランク王国がヴェルダン条約によって三分割されたのを知っていて、その奇妙な分割に誰しも「何だこれ」と思った事だろう。ともあれフランク王国が西・中・東のフランク王国に分割され、現代の我々からは中途半端に見えるあの中フランク王国を長男が相続して成立したロタリンギアが、やがて東フランク王国に含まれる事になった事から神聖ローマ帝国の皇帝のイタリア政策が方向づけられる。そうだったのかー。2020/04/18

元老院議員

3
15世紀以降の「ドイツ国民」呼称の定着については参考になったが、「ドイツ王国」呼称を920年頃の史料なるものに求めたり962年のオットーの皇帝戴冠をもって「“ドイツ王”がローマで教皇によるローマ帝国皇帝戴冠を行う慣行が確定した」としたりしてるのは明らかに知見の更新が足りてないと思う。「ウェストファリア条約が帝国の解体を決定した」と明言しているのも、近年の研究動向に敢えて疑義を呈しているという感じでもない。つまり去年出た本にしては中身が古臭いw2020/02/26

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