内容説明
過てる縄文・弥生観に終止符を打つ!司馬遼太郎・山本七平の縄文・弥生観はもはや失当!日本のコメ作りは六千年前から行われていた!朝鮮半島南部にある縄文・弥生遺跡は何を物語るのか?DNAからの結論―では女性の大量渡来はあったのか。
目次
第1章 司馬遼太郎・山本七平の縄文・弥生観は失当だった
第2章 縄文時代から続く日本のコメづくり
第3章 縄文・弥生の年代決定に合理的根拠はあったのか
第4章 反面教師・NHK『日本人はるかな旅』に学ぶ
第5章 もはや古すぎる小山修三氏の「縄文人口推計」
第6章 机上の空論・埴原和郎氏の「二重構造モデル」
第7章 統計的「偽」・宝来聡氏の「DNA人類進化学」
第8章 為にする仮説・中橋孝博氏の「渡来人の人口爆発」
第9章 「Y染色体」が明かす真実
第10章 言語学から辿る日本人のルーツ
著者等紹介
長浜浩明[ナガハマヒロアキ]
昭和22年群馬県太田市生まれ。同46年、東京工業大学建築学科卒。同48年、同大学院修士課程環境工学専攻修了(工学修士)。同年4月、(株)日建設計入社。爾後35年間に亘り建築の空調・衛生設備設計に従事、200余件を担当。資格:一級建築士、技術士(衛生工学、空気調和施設)、公害防止管理者(大気一種、水質一種)、企業法務管理士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kaizen@名古屋de朝活読書会
68
謎を解くというよりは、謎を提起すると理解。定説というものの危うさは、はるか過去のことを見たかのように言う姿勢にあるかも。説として記録し、検証可能な事象を積み重ねることが大事なのだろう。一つの事実は、その事実を否定する事実がまだ見つかっていないことをもって正しいということはできない。多くの事実が存在するかもしれないことを否定できない。定説に対しても、定説とは違う説を唱える場合にも共通できる方法ではなかったのだろうか。参考文献が一覧になっていないのは残念。2016/01/12
Yukihiro Fujii
1
我々が教わった縄文・弥生に日本古代史が最新の技術を駆使した研究で内容が「誤・偽」の内容…との問題提起 縄文・弥生時代の年代や日本人のルーツが縄文人ではなく朝鮮半島からの渡来人とか、水田耕作の稲作は弥生時代に始まったとか…⁉️ これらは「誤・偽」の内容で「日本人のルーツは縄文時代の人達」であり、一万年前の縄文時代に日本列島に住んでいた人たちにまで遡る事が確実 しかしまだ歴史教科書の多くは何故か改訂されていない…不思議‼️2016/03/24
S君
1
理系脳が論理的科学的に文系脳を論破。って感じで文系の私としては身につまされる。文章もお世辞にも上手とは言えず読みづらい。とは言えATLウィルス、Y染色体、言語学の章は説得力があって面白く、おそらくこれが正解でしょう。南方・北方系を蔑視し、大陸・半島系を崇めてきた歴史が長かったため、考古学研究が恣意的に歪められてきた(あるいは見て見ぬ振りをされてきた)とするならば、戦後の西洋志向から日ユ同祖説も出てきたのだろうし、この書もここ最近の嫌韓嫌中ムードの中ではそういう類のプロパガンダと捉えられかねない。2016/02/26
K
1
一口に歴史と言っても、考古学的なアプローチで解明すべき問題は、史学に携わる人間ではなく、こういった理系の方が携わるほうがより良い結論が導けるケースもあると感じた。2014/12/14
平川康幸
1
日本のルーツが半島経由って説が余程腹に据えかねてらっしゃるらしい。基本的には長浜氏の意見には賛成ですが、三内丸山遺跡の発見以降では多少なりとも歴史に興味がある人間には当たり前の話になっている話だと思います。矛盾点を指摘すれば、縄文時代から古墳時代まで日本人からたくさんの人々が半島に入植していたとすれば、逆に言語学的に証明する必要があるのではないのでしょうか?文章、構成はあまり上手いとは言えませんね。2014/07/20