出版社内容情報
序 章 研究史と本書の課題
一 研究史
二 本書の課題
第一章 七条院領の伝領と四辻親王家
一 修明門院から善統親王への譲与
二 善統親王から後宇多院への譲進
三 善統親王の譲進の背景
第二章 天皇家領の伝領と女院の仏事形態―長講堂領を中心に―
一 宣陽門院領の伝領過程
二 長講堂八講(後白河院忌日)
三 長講堂領伝領の背景
四 安楽心院八講(後鳥羽院忌日)
五 女院の仏事形態
第三章 宣陽門院領伝領の一側面―宣陽門院領目録の検討を通じて―
一 宣陽門院領目録の検討
二 宣陽門院領の伝領事情―鷹司院の出家をめぐって―
第四章 長講堂領の変遷と出羽国大泉庄―奥羽の天皇家領をめぐって―
一 奥羽の天皇家領荘園
二 長講堂領荘園の変遷―年貢注文断簡の分析を通じて―
三 長講堂領の成立と出羽国大泉庄
第五章 承久の乱後の天皇家と後鳥羽追善仏事
一 承久の乱後の天皇家
二 後鳥羽追善仏事の変遷
三 後鳥羽追善仏事の意義
第六章 中世天皇家における追善仏事の変遷―鎌倉後期?南北朝期を中心に―
一 鎌倉後期の追善仏事
二 南北朝期以降の追善仏事
第七章 伏見宮家領の形成―室町院領の行方をめぐって―
一 伏見宮家への所領安堵
二 室町院領に対する伏見宮の認識
三 直仁親王王子女との相論
終 章 成果と展望
一 本書の成果
二 展望と課題
白根 陽子[シラネヨウコ]
著・文・その他
内容説明
女院領の領有・伝領と天皇(院)の追善仏事との関係性等を再検討し、女院の自律性を解明。中世前期から後期にかけてその長期的転成と終焉を総体的に追究する。
目次
序章 研究史と本書の課題
第1章 七条院領の伝領と四辻親王家
第2章 天皇家領の伝領と女院の仏事形態―長講堂領を中心に
第3章 宣陽門院領伝領の一側面―宣陽門院領目録の検討を通じて
第4章 長講堂領の変遷と出羽国大泉庄―奥羽の天皇家領をめぐって
第5章 承久の乱後の天皇家と後鳥羽追善仏事
第6章 中世天皇家における追善仏事の変遷―鎌倉後期~南北朝期を中心に
第7章 伏見宮家領の形成―室町院領の行方をめぐって
終章 成果と展望
著者等紹介
白根陽子[シラネヨウコ]
1997年東北大学文学部卒業。2005年東北大学大学院文学研究科博士後期課程修了、博士(文学)。その後、東北大学大学院文学研究科専門研究員、東北大学百年史編纂室教育研究支援者、宮城教育大学非常勤講師、東京大学史料編纂所特任研究員等で勤務(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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