出版社内容情報
茶はもともと渇きを癒すための飲み物であるが、時代を経て茶の効用が注目されるようになり、さらに日本では精神的要素が加わって茶道へと発展していった。
本書は、茶を飲む・たしなむという習慣がどのようにして始まり広がって行ったのか、江戸時代の人びとが日常生活の中でお茶を、どのようにして楽しんでいたのかを川柳から選び出し分かり易く解説。茶にまつわる話題を江戸庶民の目線から紹介する。
日本における茶の歴史と文化の奥深さ、川柳に込められた風俗から日本人とお茶の深い関わりについて考える一冊
第一章 茶の伝来
茶こと始め/栄西禅師/明恵上人
第二章 茶の栽培
宇治の茶/その他の茶
第三章 茶と職業
新茶売り/茶売り/売茶翁/山本山/上林/通円
第四章 茶と日常生活
公家の場合/武家の場合/僧侶の場合/庶民の場合
第五章 茶の湯
茶の湯/茶人/挽き茶/茶室/茶道具/千利休/千宗旦
第六章 茶屋と茶見世
業態や目的を冠した茶屋/地名や場所名を冠した茶屋/茶屋と人
第七章 茶と飯および飯屋
茶粥/茶漬け/茶飯/奈良茶飯
第八章 茶と逸話
喜撰法師/頼政の謀反/石田三成、三献の逸話/秀吉の茶会/吉良上野介の茶会/ぶんぶく茶釜/その他
清 博美[セイ ヒロミ]
1934 年、東京生まれ。1957 年、同志社大学法学部卒。1974 年、川柳雑俳研究会を設立主宰。機関誌「季刊古川柳」を発行。現在、川柳雑俳研究会代表、江戸川柳研究会会長。著書に『江戸川柳文句取辞典』(三樹書房)『川柳心中考』(太平書屋)など多数。
谷田 有史[タニダ ユウシ]
1958 年、東京生まれ。1980 年、國學院大學文学部卒。1981 年よりたばこと塩の博物館学芸員として勤務。現在、同館主任学芸員。専門は、近世・近代のたばこ産業史。著書に『浮世絵に見る色と模様』(共著、河出書房新社)『グレート・スモーカー』(共著、祥伝社)など。
内容説明
「水茶屋へ来ては輪を吹き日を暮し」お茶を詠んだ川柳を通して人々と茶の関係を眺める。
目次
第1章 茶の伝来
第2章 茶の栽培
第3章 茶と職業
第4章 茶と日常生活
第5章 茶の湯
第6章 茶屋と茶見世
第7章 茶と飯および飯屋
第8章 茶と逸話
著者等紹介
清博美[セイヒロミ]
1934年、東京生まれ。1957年、同志社大学法学部卒。1974年、川柳雑俳研究会を設立主宰。機関誌『季刊古川柳』を発行、継続中。現在、川柳雑俳研究会代表、江戸川柳研究会会長
谷田有史[タニダユウシ]
1958年、東京生まれ。1980年、國學院大学文学部卒。1981年よりたばこと塩の博物館学芸員として勤務。現在は、同館主任学芸員。専門は、近世・近代のたばこ産業史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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