内容説明
パレスチナで今も続く「民族浄化」「アパルトヘイト」。国連の現地事務所に駐在した「人権野郎」がみた惨状。
目次
序章 私がこの本を書いたわけ(深刻化するパレスチナ問題;アメリカの事件とパレスチナの共通点 ;1章 人権野郎が見た軍事占領(聞き取りから始まる人権の仕事;人権野郎の心を痛めつけ、木っ端微塵にする「そのケース」 ほか)
2章 西岸―軍事占領下の人権侵害(イスラエル軍の暴力;正当な理由のない政治的東国、拷問 ほか)
3章 エルサレム―居座るイスラエル(ユダヤ人の「永遠かつ不分割の首都」;どの国も認めない「首都」 ほか)
4章 ガザ―定期的に行われる侵攻(2014年7月、ガザ空爆;「不処罰」はガザでも ほか)
5章 国際社会の無力―国連は何ができるのか(国連の立法府;人権理事会 ほか)
6章 アメリカとイスラエル(イスラエル・ロビー;ネオコンの台頭 ほか)
7章 最近の展開―明るい兆し(国際レベルでの進展;戦争犯罪を問う動きがいよいよ本格化 ほか)
8章 パレスチナの歴史(土地をめぐる近代の争いであるパレスチナ;古代、中世、そして近世 ほか)
終章 結びに代えて
著者等紹介
高橋宗瑠[タカハシソウル]
1968年生まれ。早稲田大学卒業。1990年代半ばに、アムネスティ・インターナショナル日本支部に出入りするようになり、人権野郎としての道を歩み始める。同支部の難民コーディネーターを務め、難民チームの立ち上げに携わった後、英国オックスフォード大学大学院(難民問題研究所フェロー)及びエセックス大学大学院(国際人権法学修士)を経て、ロンドンのアムネスティ・インターナショナル国際事務局で初の日本人スタッフとして難民を担当。1999年に国際移住機関に転職後、国際法務で国連競争試験に合格、2002年より国連犯罪防止機関で麻薬関係の条約課に勤務(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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