内容説明
ラテンアメリカが抱える「構造的問題」としての“所得格差論”を前提として、その歴史的起源、グローバル化、社会政策を再検討し、政府と市民社会との連携・創造的発展を模索する。
目次
序章 ラテンアメリカが抱える「構造的問題」として所得格差を読み解く
第1章 所得格差問題からラテンアメリカを視る意義と意味:先行研究の検討と経済学理論を用いた分析から
第2章 ラテンアメリカにおけるグローバル化と所得格差の関係:「メキシコ・中米型」と「南米型」にみる影響経路の違い
第3章 ラテンアメリカにおける所得分配と社会政策:条件付き現金給付は「世代間の貧困の罠」を断ち切れるのか
第4章 ラテンアメリカの格差社会に対抗する連帯経済という選択:市場の規制と消費者との連帯が拓くオルタナティブとしての可能性
第5章 メキシコにおける所得格差の変遷:地域間格差、グローバル化、インフォーマル部門の考察から
第6章 ブラジルにおける経済発展と格差縮小の要因:マクロ経済の安定化と労働市場の変容から探る
著者等紹介
浜口伸明[ハマグチノブアキ]
1964年生。神戸大学経済経営研究所教授。Ph.D(地域科学)。ラテンアメリカ地域研究、空間経済学専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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