内容説明
本書は、六朝宋の詩人鮑照を中心に据えて、従来、未解明な部分が残されていた古曲を主題とする擬古楽府の展開を中心に、六朝楽府文学について研究したものである。
目次
総論 六朝楽府文学史考(六朝楽府詩の展開と楽府題―東晋楽府断絶後の楽府文学;梁陳の文学集団と楽府題;楽府題変遷考―楽府題「陌上桑」を中心として)
各論 六朝楽府文学をめぐる諸問題―鮑照を中心として(鮑照楽府詩論;鮑照と「俗」文学―六朝における鮑照評価をめぐって;鮑照の文学とその制作の場;何承天「鼓吹鐃歌」について―その六朝楽府文学史上に占める位置;崔豹『古今注』音楽篇について―楽府解題書と擬古楽府制作)
附論 中国古典文学に於ける「雪」―東晋・劉宋期を中心として
著者等紹介
佐藤大志[サトウタケシ]
1970年大分県大分市生。1993年広島大学教育学部卒。1997年広島大学文学研究科博士課程後期修了。博士(文学)。現在、安田女子大学文学部講師
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。