内容説明
「鴎外史伝」とは何か、について考えつつ、「史伝」一般、そして明治期の「史伝」について検討するのが、本書の目的である。
目次
第1部 史伝・その理論としての美学と美術史(『日本芸術史資料』;鴎外「史伝」におけるジャンルと様式―「史伝」というホロスコープ;夢の日本近世美術史料館;明治三十一年の鴎外と美学;史伝・画人伝・風俗史)
第2部 史伝・同時代と歴史記述(『西周伝』と『明治三十一年日記』からの出発;雑誌史伝欄とは何か;未完の史伝群と『堺事件』異本;未完と予定調和;失われた時の探求;史伝のバリエーション;能久親王の死)
著者等紹介
目野由希[メノユキ]
1994(平成6)年3月東京女子大学文理学部日本文学科卒業。1996(平成8)年3月東京女子大学大学院修士課程文学研究科日本文学専攻卒業。1999(平成11)年3月筑波大学大学院博士課程文芸・言語研究科学際カリキュラム修了。2000(平成12)年4月~2001(平成13)年3月日本学術振興会特別研究員(所属研究機関、筑波大学)。2001(平成13)年4月国士舘大学文学部国語国文学専攻専任講師に就任
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