感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かんちゃん
30
【図書館】地域のコミュニティ放送、ラジオ石巻。震災当時、被災者を孤立から救った貴重なメディアだ。本になってしまうと少々ラジオ局の宣伝めいて聞こえてしまうが、東京中心の報道に偏りがちなキー局には真似の出来ない活動だったのは間違いない。我が身を犠牲にして災害放送に徹した局員の使命感には感服するばかりだ。我が家の防災グッズのラジオと電池を点検せねば。2016/03/06
ぐうぐう
14
大事故や大災害があった場合、その当事者が知りたい情報を入手しづらい状況が発生する。インフラの寸断による情報隔離、そして東京を発信地とするために起こる情報の偏りが、肝心の当事者を置き去りするような状態を招いていくのだ。そういう意味で、東日本大震災の被災地において、ラジオが果たした役割は大きい。地域ＦＭ局であるラジオ石巻は、被災者が知りたい情報を流し続けた。つまり、安否情報、生活情報である。（つづく）2012/07/21
ほっそ
8
あまりに地元すぎて、冷静に読めませんでした。震災後数日の記憶が、私自身あんまりはっきりしないです。2012/08/24
さんつきくん
7
東日本大震災に直面した石巻市のコミュニティラジオ局「ラジオ石巻」の震災時の記録。涙を浮かべながら読んだ。市民からの声をを放送した。陸の孤島となったしまった雄勝地区。雄勝の現状を伝えるべく、立ち上がった雄勝小の先生の行軍。愛犬と離ればなれになった市民がラジオに託した思い。女川町民なので、カナダ・ネルソン市からの支援の件の話は読んでてグッと来ました。心、寄り添いたいし、支援をしたいけれど、震災の混乱で連絡手段がなく困っていたところにラジオ石巻が活躍した。女川町に連絡できたのである。2020/03/23
ikedama99
6
たった今、読了。災害時のラジオの大切さを改めて感じる。以前に放送する側の記録としてＩＢＣの本を読んだが、今度は「ラジオ石巻」を聞くことで、自分たちが災害時にどう動くことができたか・・という視聴者側からの記録にふれることができた。災害の現場での対応から、アメリカに向かおうとする被災したすし職人の話まで・・実に広範囲だった。ラジオの役に立つ姿を知ることができて、これからの災害時対応に役立てることができるとともに人のつながりの大切さも学ぶことができた。あれから、まもなく４年。また考える時期が来る。2015/02/19
