大阪大学新世紀レクチャー
対話の場をデザインする―科学技術と社会のあいだをつなぐということ

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  • サイズ B6判/ページ数 200p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784872592917
  • NDC分類 539
  • Cコード C3036

内容説明

科学技術と社会との「対話」は可能なのだろうか。「反対」か「賛成」かを語る前にやることがある。自分の主張を相手に受け入れさせようと努力することではなく、相手の主張の中でどの部分に自分が共感することができるかを考えること。わからないことをわからないままで持ち続ける力を鍛えること。本当にオリジナリティーのある「対話のデザイン」。

目次

第1章 科学技術コミュニケーションが求められる背景(科学技術と社会―その関係性の変化;科学技術に関する「リスク」の感じ方;原子力と社会―日本における経緯)
第2章 対話フォーラムとは何か(なぜ、対話フォーラムが必要なのか;対話フォーラムまでの道のり;対話フォーラムとは何か;対話フォーラムのスタートまで;対話フォーラムの始まり)
第3章 対話フォーラムでの学びと変化(立地地域から見た原子力―「リスク認知マップ」への集約;参加者は、専門家を信頼することができたのか;なぜ専門家を信頼できたのか;住民参加者の変化;学び、変わる、専門家;専門家と市民の「共進化」)
第4章 専門家と市民が「共進化」するために必要なこと(不可欠な三つの要件;誰が参加するのか;「対話の場」の意味)
第5章 科学技術と社会のあいだをつなぐということ(原子力の対話に求められるもの;対話の場をデザインする)

著者等紹介

八木絵香[ヤギエコウ]
1972年生まれ。東北大学大学院工学研究科博士課程後期修了博士(工学)。大阪大学コミュニケーションデザイン・センター特任講師。早稲田大学大学院人間科学研究科修了後、民間シンクタンクにおいて、災害心理学研究に従事。多数の事故・災害現場調査を行うと同時に、ヒューマンファクターの観点から事故分析・対策立案に携わる。2002年~2005年、東北大学に社会人大学院生として在籍。原子力問題に関して市民と専門家が対話する場(対話フォーラム)を企画・運営、現在に至る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

soto

1
女川町と六ヶ所村における、原子力をめぐる対話の場づくりの軌跡がつづられている。著者の試行錯誤を追体験できるかのようで、大変興味深かった。次著もあるようなので期待。2020/04/11

SI

0
★★★★★

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