内容説明
漆黒の森で動物の到来を待ち、世界で初めて自然環境の中でイリオモテヤマネコの捕食行動を観察した研究成果のすべて。南の秘境に野生動物を追う。フィールドワークの究極の形、直接観察という手法で大自然と向き合い格闘した動物学者による渾身の観察記録。学問、そして調査研究の楽しさ、素晴らしさを感じられる1冊。
目次
第1章 ヤマネコの棲む島(島民は昔から知っていた;位置と気候 ほか)
第2章 直接観察に至るまで(八重山諸島を知る;イリオモテヤマネコに魅せられる ほか)
第3章 イリオモテヤマネコの採食行動(初めての直接観察;闇に溶ける悟りの心境 ほか)
第4章 イリオモテヤマネコの食性(フン;捕食の直接観察 ほか)
著者等紹介
安間繁樹[ヤスマシゲキ]
中国内蒙古に生まれる。1963年、清水東高等学校(静岡県)卒業。早稲田大学法学部卒業。法学士。早稲田大学教育学部理学科(生物専修)卒業。理学士。東京大学大学院農学系研究科博士課程修了。農学博士。哺乳動物生態学専攻。世界自然保護連合種保存委員会(IUCN・SSC)ネコ専門家グループ委員。熱帯野鼠対策委員会常任委員。公益法人平岡環境科学研究所監事。日本山岳会会員・自然保護委員会委員・科学委員会委員。2004年、市川市民文化ユネスコ賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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