出版社内容情報
「あやかしに好かれない作家」と「あやかしに好かれるお人よし」の契約夫婦が住む鎌倉の家には、何故か悩み多きあやかしが集う――。
内容説明
「―お願いします。なんでもしますから、私をお嫁にしてください」18歳になり、叔父夫婦の家を追い出されることとなった七瀬真琴。「―契約として、結婚しませんか。七瀬さんには一緒に家を守ってほしいのです」そんな彼女に、肩の上に「誰も見ることのできない猫」を乗せた作家・英千尋はそう切り出した―。これは、鎌倉の「あやかし屋敷」を舞台に、あやかしに好かれない作家と、あやかしに好かれるお人よしの「契約夫婦」が、友人から預かった大切なその屋敷を守りながら、心惹かれあっていく物語。
著者等紹介
住本優[スミモトユウ]
武庫川女子大学卒業。一児の母。ライトノベル、キャラ文芸、ファンタジー、BLなど、なんでもござれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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はつばあば
40
額賀澪さんの「鍋の中でコトコトと野菜が煮込まれていくような、心の解ける音が聞こえる小説」なんて素敵な表現に即ノッテしまいました😅。18歳の少女が叔父の家から出されてしまう・・住むところも仕事もない。まさか今時の子のように立ちんぼうして釣れる男を待つわけにもいかず、見合い相手に貰って欲しいと。相手は千尋といい・・妖の集う家を守る為に手伝って欲しいと。退魔師と妖が視える少女のなんともまだるっこい同居生活(笑)。いやいやまだ幼いふたりですから・・なんて思ってこれでお終いかと思ったら次巻が出てました^_^;2024/03/31
dolce vita
22
人と違う力を有するばかり不遇の生活を強いられる真琴。そこに現れた千尋との生活により、見える自分を偽らず自分らしく生き生きと輝き出す。今までの生活が苦しくとも身についた技はさらに真琴の魅力となる。18歳で糠漬けが完璧だなんて素晴らしい。明かされた契約の正体が本物に変わるのにはもう少し時が必要なのかもしれないけれど、幸せそうな未来が垣間見えることに安堵する。#NetGalleyJP2022/02/01
昼夜
19
鎌倉の縁側のある家で暮らしている2人の生活は利害が一致した契約結婚のはずなのに、側からみれば初々しい新婚さんの家にあやかしがお邪魔する日常は、逢魔時や人とあやかしが争わなければ微笑ましく癒される光景でした。サザエさん一家のようなこの日々が長く続いて欲しいと思いました。2022/03/12
蕭白
8
悪くなかったです。2022/08/08
MAXKAO
7
著者の方が書かれていた通り、よくある設定ですが、軽く読める本が欲しい時ちょうどいい感じです。送り犬もかわいいし。2022/05/14