内容説明
本書は、ローマ帝国第2代皇帝ティベリウスの料理人だったアピキウスの著書に着想を得て、古代ローマの料理を35種類紹介しています。古代料理を現代の調理法で再現するために、著者は本書の料理を全て調理してみました。アピキウスが分量と調理時間を示していないレシピには、その全てに分量と時間を補足してあります。各料理を2ページにわたって紹介し、左ページは写真掲載のレシピで、右ページにはローマ時代の日常生活の面白い情報を様々な観点から捉えて掲載しています。考古物とモザイク画の写真は読者を古代に連れ戻すでしょう。その古代というのは私たちが考えていたより遥かに身近なものなのです。
目次
ソース
前菜
魚料理
肉料理
家禽料理
野菜料理
デザート・ワイン
パン・デザート
ワインとリキュール
著者等紹介
海田芙柚悸[カイダフユキ]
医学翻訳家、歯科医師。ハーヴァード大学語学講座を修了。イリノイ大学でヘンリー・マグアィア教授の初期キリスト教美術、中世西洋美術、ビザンティン美術を受講し、ルネサンス美術も同大とフィレンツエで受講する。各地の美術館と博物館を巡り歩く。国際ガラス歴史学会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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榊原 香織
80
興味深い。 でも、デザートにも胡椒やガルム(魚醤)を入れるので、ちょっと作る気になれない。 ローマと言えば、ワイン。 様々あったそうですが、アピキウスのレシピによく出てくるのがストローワイン。甘口のデザートワインらしい。飲んでみたい。2022/08/17
さきん
30
鶏肉や豚肉、ワイン、ハーブを使ったグリルは本当においしそう。当時の文献に加え、フランス人研究家が分量の細かいところまで考察している。スペルト小麦やデーツは日本には全然ないがローマではとても盛んに食べられたようで食べてみたい。ワインはフルーツワインが主のようだ。ジュース感覚だったのだろう。ソラマメやスープ、鶏グリルは実現できそうなので、やってみたい。これの日本戦国時代バージョンやルネサンスイタリアバージョン、古代中国バージョンもみたい。左ページに完成した写真、分量、作り方、右ページに豆知識が書いてある。2021/10/26
偽教授
0
アピキウスをベースにした本2022/11/27