狙われた島―数奇な運命に弄ばれた19の島

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狙われた島―数奇な運命に弄ばれた19の島

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  • サイズ A5判/ページ数 224p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784865980486
  • NDC分類 291.09
  • Cコード C0026

内容説明

人間魚雷、自殺の名所、産廃、ハンセン病、金山、隠れキリシタン、領土問題、毒ガス、津波、炭鉱…日本の多くの島々が、数奇な歴史と運命に翻弄された。その背景には必ず、国家を、民衆を、他人を自分の思い通りに操りたいと思う「力ある者」の身勝手な思惑があった。彼らの傲慢な思いは、辺境である「島」に、しばしば形になって現れる…。島をじっくり歩けば、日本の裏と側面が見えてくる。

目次

島を襲った大津波から四半世紀―奥尻島(北海道奥尻郡奥尻町)
歴史の隙間に消えた、偉人の足跡を探して―佐渡島(新潟県佐渡市)
三原山は「神の山」なのか?―伊豆大島(東京都大島町)
アートが覆う産廃の影―豊島(香川県小豆郡土庄町)、直島(香川県香川郡直島町)
療養所がある島―長島(岡山県瀬戸内市)、大島(香川県高松市)
戦争に翻弄された島々へ―ヒロシマ1 金輪島(広島県広島市南区)、大久野島(広島県竹原市)
地中で蠢く戦争の記憶と気配―ヒロシマ2 似島(広島県広島市南区)、江田島(広島県江田島市)
海に沈んだ若者を想う―大津島(山口県周南市)
キリシタン迫害の残像―久賀島(長崎県五島市)、生月島(長崎県平戸市)
黒いダイヤに振り回された島々―池島(長崎県長崎市)、伊王島(長崎県長崎市)
竹島にいちばん近い島―隠岐島後(島根県隠岐の島町)
僕らの知らない沖縄戦があった―津堅島(沖縄県うるま市)

著者等紹介

カベルナリア吉田[カベルナリアヨシダ]
1965年北海道生まれ。早稲田大学卒。読売新聞社ほかを経て2002年からフリー。沖縄と島を中心に全国を周り、紀行文を執筆している。沖縄、島関連の著書多数。早稲田大学社会人講座「実踏体感!沖縄学」「ニュースの街を歩く」ほか随時開講、ラジオアプリでも番組を随時配信(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

まさ

21
タイトルから察しられるように、あまりフォーカスされない(してほしくない?)部分を持つ国内の島々のルポ。著者の文体は好みではないのだけど、内容はとても興味深い。知っておかなければならない過去の事実と現状ですね。それは著者のように歩き、話し、考えていかなければわからない。2021/12/30

13
島というのは境界なのだなあと改めて。そして切り捨てられる場だったのだなあとそれぞれの歴史に思う。毒ガスの製造所だった大久野島。戦地となった沖縄。佐渡では世阿弥と父が能楽師の出だったという元武田家臣で家康に仕えた大久保長安についても触れられている。長安、北條の後に小田原を短期間ではあるけれど治めてたので、もう少し詳しく知りたかった。(…というか、佐渡金山でもほとんど説明がなく、死後3ヶ月してから横領を問われて遺体を掘り返して磔にされ、子孫も根絶やしにされたとだけな模様)土葬にしたものを磔ってそれはゾンビ…。2018/04/14

ゆかるりら

2
北海道から沖縄まで島をメインにした旅ルポ。奥尻島の地震や三原山の噴火はあまり記憶になかったので、改めて調べてみて災害の恐ろしさを再認識。著者の斜めに構えたような感じも読んでて楽しかった。佐渡の馴染みの女に会いてぇなぁ~、めちゃめちゃリアルに私の頭に思い浮かびました笑2021/12/16

skr-shower

2
島は隔離しやすいから、見られちゃまずい物は放り込んで見ない振り。不都合も理不尽も飲み込んで、忘れて生きる・もしくは忘れ去って住まなくなる。2018/03/25

Hiroki Nishizumi

1
お馴染みカベルナリアの本であったが、ちょっと期待外れ。彼の腕が鈍ってきたのか、オイラの目が肥えてきたのか、、、2018/07/03

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