出版社内容情報
DNA、細胞、ゲノムから見た「いのち」を、やさしく語る。
「私があなたといっしょに考えたいのはいのち」のことなのです」――
“細胞”“DNA”は人間だけではなく、すべての生きものに共通する。この共通項を手がかりに、さまざまに異なり、つながる「生命」の世界をやさしく語る珠玉の文章を集成した、待望のコレクション。[月報]赤坂憲雄/大石芳野/川田順造/西垣通
養老孟司「いわゆる科学をなんとなく敬遠する人がいますが、そういう人こそ、この本を読んでください。大人はもちろん、子どもにもお勧めです。生きものの複雑さ、面白さがわかってくると思います。」
[推薦]加古里子・?村薫・舘野泉・松居直・養老孟司
中村桂子[ナカムラケイコ]
著・文・その他
養老孟司[ヨウロウタケシ]
解説
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
モリー
77
子供向けの科学の本ですが、侮ることなかれ。もし、あなたが子供から「命ってなに?」と聞かれたらどう答えますか。科学ではこう考えるそうです。「命とか心というものはあるのだろうけれど、それは、(中略)特別に取り出せるものではなく、生き物がいきていることと一緒にある。」と。だから、科学では命とは何かと問うのではなく、生き物って何か、生きているってどういうことかを研究するのだそうです。38億年前に生まれた一つの細胞、一つの命に地球に生きる全ての命が繋がっていると知れば、繋がっている全ての命が尊いものに感じられます。2021/11/21