出版社内容情報
その精神史的意義をより深く知るための必読の一冊
「海道東征」は、一つの奇跡である。少しも古びていない。永遠に新しい。(新保祐司)
戦後70年の封印を解かれて復活し、今、大きなうねりを生んでいる交声曲「海道東征」とは何か? 詩人・北原白秋と作曲家・信時潔という二人の天才によって、昭和15年という日本近代の画期に奇跡的に生み出された歴史的背景と、単なる戦前復古ではない「古典」としての精神史的な意味を、復活劇を牽引した最適任者がわかりやすく解き明かす。
新保 祐司[シンポユウジ]
著・文・その他
内容説明
昭和十五年、北原白秋と信時潔の二人の天才によって生み出された奇跡の交声曲「海道東征」。戦後封印され、いま復活を遂げたこの曲の精神史的意義を、より深く知るための必読の一冊。
目次
交声曲「海道東征」(作詩・北原白秋 作曲・信時潔)
第1章 余は如何にして「海道東征」と出会いし乎(小林秀雄の「モオツァルト」;「音楽は即ち国のさゝやき也」;日本近代音楽館の片隅で聴いた「海道東征」 ほか)
第2章 「海道東征」の復活(「海道東征」が覚醒させた建国の魂;歴史を精神の芯として記憶せよ;明治天皇と神武天皇のつながり ほか)
第3章 「海道東征」とは何か(「海道東征」という奇跡;信時潔とは何者か;「海道東征」の封印と復活 ほか)
著者等紹介
新保祐司[シンポユウジ]
1953年生。東京大学文学部仏文科卒業。文芸批評家。都留文科大学教授。2007年、第8回正論新風賞、2017年、第33回正論大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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