出版社内容情報
戦後70年、信時潔「海道東征」の復活、という事件
「海ゆかば」の作曲家・信時潔が残した交声曲「海道東征」。戦後封印されていたこの曲が、戦後70年の昨年秋に復活公演され、大きな感動をもって迎えられたが、その再評価の端緒には著者の信時潔論が存在していた―― 東日本大震災に直面し「戦後日本」が根底から揺るがされたこの10年間における、著者の思索の軌跡を集成。
新保 祐司[シンポユウジ]
内容説明
「海ゆかば」の信時潔の作曲、北原白秋の作詩による交声曲「海道正征」。戦後封印されてきた大曲が戦後70年に復活公演され、大きな感動で迎えられたが、その10年をかけた復活劇は著者の「信時潔論」が強力に牽引していた。東日本大震災という未曽有の災害により「戦後日本」が根底から揺るがされた、戦後60年から70年の10年間における、日本社会の精神史的考察の集成。
目次
1 「海ゆかば」と「海道東征」の復活(敗れざる魂、民族蘇生の鍵;「海ゆかば」を聴くべき日 ほか)
2 音楽が語りかけるもの(愛国心とは何かを問う二つの行進曲;「蛍の光」に聞こえる「愛国」の真情 ほか)
3 明治の精神から考える(「明治の精神」に立ちかえろう;今日に必要な「理想人間像」 ほか)
4 戦後日本を問い直す(文語文で書かれるべき教育基本法;真の保守主義に必要なものは何か ほか)
5 東日本大震災から日本を問う(危機の中の日本;ベネチアゆかば)
著者等紹介
新保祐司[シンポユウジ]
1953年生。東京大学文学部仏文科卒業。文芸批評家。現在、都留文科大学教授。2007年、フジサンケイグループ第8回正論新風賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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tamami
あまたあるほし