内容説明
ろくじゅうねんまえにしょうがっこうのこうていにうえられたさくらのきはことしもえだいっぱいにはなをさかせました。
著者等紹介
西本鶏介[ニシモトケイスケ]
1934年奈良県生まれ。昭和女子大学名誉教授。児童文学や児童文化に対する評論、作家・作品論、民話の研究、創作など幅広く活躍。絵本や民話の再話も多い。また坪田譲治文学賞などの選考委員もつとめる。著書は『西本鶏介児童文学論コレクション(全3巻)』(第36回巌谷小波文芸賞特別賞受賞/ポプラ社)などがある
野須あき[ノズアキ]
千葉県出身。多摩美術大学卒。専攻は油画。自主制作と平行しながら、フリーランスとして活動。主な仕事は、イラストの制作、映画内の壁画・書き割り・作中に登場する絵本や紙芝居等の制作など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
千穂
33
小学校の向かいにある和菓子屋さん。その店主であるしょうきちさんが息子さんの入学祝に初めて作ったさくらまんじゅう。息子さんは若くして亡くなるが、入学祝にと毎年、小学校の桜でさくらまんじゅうを作るおじいさん。小学校の近くにはこんな昔ながらのお店があると嬉しいですね〜なんだかウルっと来てしまったわ。読み聞かせに使おうかと思ったけどどうかしら?2018/02/23
たまきら
29
読み友さんから。綺麗な表紙だなあ~と読み始め、最後は切なくて切なくて。折しもオタマと同じ7歳の女の子が殺される事件があり親御さんやその子のことを思うともう・・・。学校まで徒歩2分の我が家ですが、ホント、無邪気な子供たしを狙う卑怯な犯罪にはもう・・・って、このお話と関係ないですねえ。2018/05/10
ヒラP@ehon.gohon
28
小学校の校庭にある一本の桜の木が主人公です。 和菓子屋を営むおじいさんが、60年前に卒業記念で植樹した桜です。 毎年満開に咲く桜は、移り変わる町にあって、いろんなものを見てきたのでしょうね。 入学記念に作られるさくらまんじゅうは、きっと新入生の心に残ることでしょうね。 和菓子が食べたくなりました。2018/04/03
ケ・セラ・セラ
24
小学校の前にある和菓子屋のしょうきちじいさんが作るさくらまんじゅう。思い出のさくらまんじゅうを新入学のお祝いに。悲しく辛い出来事からの、温もりあるお話。今年もまた桜の樹は綺麗な花を咲かせ、花びらを散らせます。満開の桜、おめでとうの季節に読みたい作品。2022/04/13
おはなし会 芽ぶっく
22
卒業と入学のシーズン、ステキな心温まる、ちょっと切ない絵本です。60年前に小学校の校庭に植えられた桜の木、ずっと見守っている和菓子屋さん。ご自分の子どもの頃の思い出とともに過ごしていました。毎年入学式には見事に花が咲き、和菓子屋さんは我が子のお祝いにさくらまんじゅうをつくりました。その我が子はもういません。けれど毎年ピカピカのランドセルを背負って笑顔の入学生に、さくらまんじゅうを手渡し、我が子にお供えしているのが素晴らしい。これからも続いていってほしいと願います。2021/03/17