出版社内容情報
シロアリ退治なき消費増税強行の先にあるのは、負担は北欧並み、給付はアメリカ並みの悲惨な未来
第一章 シロアリ退治なき消費増税
内容説明
民主主義踏みにじる野田政権、許されざる三つの過ち。
目次
第1章 シロアリ退治なき消費増税
第2章 一体改革という名の単なる増税
第3章 民主主義の命はデュー・プロセスにあり
第4章 シロアリが蝕むこの国の骨組み
第5章 増税の前にやるべきことがある
第6章 日本財政が危機にあるというデマゴギー
第7章 日本再生の方策と国民の政治選択
著者等紹介
植草一秀[ウエクサカズヒデ]
1960年東京都生まれ。東京大学経済学部卒業。大蔵省財政金融研究所研究官、京都大学助教授(経済研究所)、米スタンフォード大学フーバー研究所客員フェロー、野村総合研究所主席エコノミスト、早稲田大学大学院教授、大阪経済大学大学院教授、名古屋商科大学大学院教授を経て、現在、スリーネーションズリサーチ株式会社代表取締役。内外経済金融市場分析を経て、経済政策論、金融政策論を研究。現在は、近現代史を踏まえた広範な政治経済問題への評論活動を展開(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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mazda
22
植草さんのロジックはよく整理整頓されていて、とてもわかりやすいです。消費税を上げるという話は、財務省が「国の借金が増えて大変だ」とあおったことを真に受けた政治家が主張するものですが、国の借金が1000兆円だから何だというのでしょうか?実は資産も1000兆円あるんだから、全く問題ありませんという、非常に理にかなったお話です。結局天下りした公務員が年間12兆円もむさぼっていたら、議員定数を削減しても、税金をいくら増やしても、何も変わらないということがわかりました。シロアリ退治を早急にやらないといけません。2014/11/27
グスタフ
4
政府の経済政策の目標は、いうまでもなく国民生活の安定。その大原則が、ないがしろにされる国。つい2年ほど前の演説と、逆の政策へと説明なく大暴走するこの国の首相。このまま負担は北欧並み、給付は米国並みの国になってしまうのか。、この本に書いてある通りのやり方で50兆円など軽く捻出できるのだろう。でもこれで、かなり危険なことがおこりそうだ。マスゴミで活躍する人は勿論、わかっていても言えない、書けない人がほとんどなのだろう。筆者のようなコワいもの知らずが、たくさん現れなければ、この国は変わらないのかもしれない。2012/07/29
ふみふむ
4
消費税上げは仕方ないけど大丈夫か、となんとなく不安に思っていたことが確認できた。政府側の論理や数字が「しろあり」にとって都合のいいものであることが分かるしその政治的な背景も理解できる。読みやすくて内容がある。2012/05/06
まめタンク
2
2019年60冊目。エンタメではない、2010年代の民主党政権時代に書かれた本なので、内容は古い。ただ、本書を含めてこれだけ消費増税と景気減速について関係性を示しているのに、未だに新聞やテレビでは、日本には1000兆円の借金があって、これは家庭が300万円の収入なのに1000万円の借金があるんだよ的なストーリーが延々と語られて国民が無条件に信じているという事は、別の意味で驚きを感じます。2019/02/18
まさとん
1
日本の政治家って、インテグリティがないな。すぐ権力になびく。2014/10/13