内容説明
多島海の風景美を表現する「山紫水明」は頼山陽の造語である。この言葉の背景をたずね、漢学者・詩人頼山陽の大和心と日本美の世界にせまる。
目次
海で生まれた「山紫水明」
「游忠海記」―瀬戸内の港町、竹原から
春水南軒―浪華へ
夜鶴草―広島へ
春秋去ること水のごとし―問題児
山紫水白継ぐに蒼然の色を以てす―廃嫡の身
「山紫水明」初見―神辺から京都へ、そして鞆で
水天髣髴青一髪―西遊
山紫水明の比―癒しの時
山紫水明居士―京都に没す
言霊―山陽の思い入れ
著者等紹介
池田明子[イケダアキコ]
1946年石川県金沢市に生れ。金沢女子短期大学国文科卒業。広島市在住。財団法人頼山陽記念文化財団評議員、財団法人ひろぎん経済研究所理事、社団法人中国建設弘済会理事、(株)テレビ新広島番組審議会委員、広島県ことばについて考える100人委員会幹事、尾道市文化財保護委員会委員、東広島市文化財保護審議会委員等をつとめる。第14回頼山陽記念文化賞受賞、第22回広島文化賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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