目次
総説 近世日本における生涯学習システムの特質(近世日本における成人の学習活動―その史的考察の課題と方法;近世「教育論」における時間と空間)
1 近世学校と成人教育(近世学校の成人学習機能―佐賀本藩の文武課業法及び医術課業法をめぐって;郷学論;明治初年・武相郷学校の学習形態;手習い師匠番付から見える学びの拡がり―天保期・江戸(地域)の見立番付を通して)
2 学習サークルとしての社・連(一八世紀後半期西播磨の詩文会の動向;近世後期城下町における文芸社中―土佐藩士楠瀬六太の日記から;一茶社中の形成と俳諧指導の特質―「長沼連」を中心に)
3 武家社会の勤番・役と学習活動(江戸時代の武士にとっての学習経歴の重みについて―幕臣の次男三男等の事例から;城中という学習空間の一考察;金澤に洋算を伝えた戸倉伊八郎;対馬藩田代領における地役人層の教育・文化と成人学習)
4 特論(伊勢国溝口幹の「日乗」にみる生涯学習主体の形成過程;明治前期における「学び」を支える人脈―青少年教育に関連する民間施設としての漢学塾をめぐって)
著者等紹介
高木靖文[タカギヤスフミ]
愛知学院大学・教授、名古屋大学・名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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