内容説明
おもしろうてやがて哀しき夢十話。倒錯のグリム童話か?「とりかへばや」シンドロームか?粉屋の息子をお城へ婿入りさせるため、はき慣れぬスカートをはいて縁結びに励む猫のSさんの奮闘記から、白犬に導かれて月夜に花咲く魔界を訪ねる少年の物語まで、現実にはありうべくもない優しい関係を現実以上に多彩な言葉のパレットで描く妖かしのパロディ絵巻。
著者等紹介
古谷清刀[フルタニサヤト]
国際基督教大学教養学部人文科学科卒。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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