ハイデガーと倫理学

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ハイデガーと倫理学

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  • サイズ A5判/ページ数 304p/高さ 23cm
  • 商品コード 9784862850164
  • NDC分類 134.9
  • Cコード C3010

出版社内容情報

本書はハイデガーの倫理的思考とはどのようなものかを探求し,そこで得た理解を背景に現代の深刻な倫理的課題を率直に考察した意欲的作品である。
自分の存在や置かれた情況を了解し行為することが,実存の意味であり倫理の前提である。外側から客観的に眺めるのではなく,個々の人のあり方や生き方である実存に照準を合わせ,いわば実存しつつ実存について省察することにより,共同存在としての社会における倫理を見据えようとする試みと言える。
ハイデガーは倫理を本格的に扱うことはなかったが,「ヒューマニズムについての手紙」(1946年)のなかで彼はエートスという言葉に関するヘラクレイトスの格言を分析し,エートスとは居場所,住む場所を意味し,「親しい居場所とは人間にとって神の現存のための開かれた場である」と読み解いた。
後期ハイデガーが「人間の居場所?住むことを考えること」を「根源的倫理学」と呼んだが,その真意をヘルダーリン論の分析により解明し,さらに『存在と時間』の現存在の実存論的分析論を「非根源的倫理学」と性格づけ,倫理学の可能性を問う。

岡田紀子[オカダノリコ]
著・文・その他

内容説明

本書はハイデガーの倫理的思考とはどのようなものかを探求し、そこで得た理解を背景に現代の深刻な倫理的課題を率直に考察した意欲的作品である。自分の存在や置かれた情況を了解し行為することが、実存の意味であり倫理の前提である。外側から客観的に眺めるのではなく、個々の人のあり方や生き方である実存に照準を合わせ、いわば実存しつつ実存について省察することにより、共同存在としての社会における倫理を見据えようとする試みと言える。ハイデガーは倫理を本格的に扱うことはなかったが、「ヒューマニズムについての手紙」(1946年)のなかで彼はエートスという言葉に関するヘラクレイトスの格言を分析し、エートスとは居場所、住む場所を意味し、「親しい居場所とは人間にとって神の現存のための開かれた場である」と読み解いた。後期ハイデガーは「人間の居場所‐住むことを考えること」を「根源的倫理学」と呼んだが、その真意をヘルダーリン論の分析により解明し、さらに『存在と時間』の現存在の実存論的分析論を「非根源的倫理学」と性格づけ、倫理学の可能性を問う。

目次

ハイデガーと倫理学という主題
1 『存在と時間』を中心に(倫理的なものへの手引き;平均的日常性から非自己本来性へ;非自己本来性から自己本来性へ;時間性から歴史性へ;余滴)
2 『存在と時間』以後(転換;根源的倫理学:人間の居場所―住むこと(ヘルダーリン論を中心に)
詩人的に住むことと日常性
共同存在再び―和辻哲郎『倫理学』を手引きに(家族・地域・国家など))

著者等紹介

岡田紀子[オカダノリコ]
1939年生まれ。東京都立大学(現首都大学東京)人文科学研究科修士課程修了。1964‐2002年東京都立大学人文学部哲学科勤務。東京都立大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。