出版社内容情報
“第一 用兵は一の術にして、科学を基礎とする、自由にして、かつ創造的なる行為なり。人格は用兵上至高の要件とす”
秘中の秘とされた「電撃戦」の運用指針であり、ソ連を破滅の淵に追い込み、勝者アメリカも学んだ、現代における「孫子の兵法」。
現代用兵思想の原基となった、勝利のドクトリン。【原書図版全収録】
『軍隊指揮』は、第一次世界大戦後に、ドイツ陸軍がその経験と英知を結集して作成した教範(ドクトリン)である。第二次大戦時ドイツ国防軍は、名将や兵器だけにたよったわけでなく、実際に、この教範をもとに行なわれた“電撃戦”によってフランスを降し、ソ連を破滅の淵にまで追い込んだ。戦争に勝ったアメリカも作戦・戦術レベルでは圧倒された。
本書は、その旧陸軍訳を、旧字旧カナを新字新カナに直すなど、現代人に読みやすくするよう処理をほどこし、解説を付した。ドイツ兵学理解を示す貴重な文書になると同時に、ドイツ国防軍において、現代世界の作戦・戦術の形は、一つの頂点に達したことを示す軍事研究上、不可欠の文献である。
なお、ここで示された指揮の要諦や組織の運用は、第二次大戦の戦訓を学んだアメリカが取り入れ、その用兵ドクトリンに反映させている。
本書に書き記された軍事思想と指揮の哲学は、それほどに卓越しており、今日の軍事思想家たちに「現代の孫子」として高く評価されている。
ドイツ国防軍陸軍統帥部/陸軍総司令部[ドイツコクボウグンリクグントウスイブリクグンソウシレイブ]
著・文・その他/編集
旧日本陸軍/陸軍大学校[キュウニホンリクグンリクグンダイガッコウ]
翻訳
大木毅[オオキタケシ]
監修/解説
内容説明
秘中の秘とされた「電撃戦」の運用指針であり、ソ連を破滅の淵に追い込み、勝者アメリカも学んだ、現代における「孫子の兵法」。現代用兵思想の原基となった、勝利のドクトリン。原書図版全収録。
目次
独国連合兵種の指揮および戦闘(指揮およびその手段;航空隊および軍騎兵 ほか)
独国連合兵種の指揮および戦闘(続編)(飛行機、気球、対空防御;戦車、路上装甲自動車、装甲自動車、装甲列車 ほか)
軍隊指揮 第1篇(戦闘序列、軍隊区分;指揮 ほか)
軍隊指揮 第2篇(装甲自動車および戦車;航空部隊 ほか)
著者等紹介
大木毅[オオキタケシ]
1961年東京生まれ。立教大学大学院博士後期課程単位取得退学。DAAD(ドイツ学術交流会)奨学生としてボン大学に留学。千葉大学その他の非常勤講師、防衛省防衛研究所講師、国立昭和館運営専門委員等を経て、現在著述業。2016年より陸上自衛隊幹部学校(現・陸上自衛隊教育訓練研究本部)講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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