内容説明
祖国ニュージーランドを離れ、イギリスやヨーロッパ各地を漂泊しながら34歳で夭逝した女性作家、キャサリン・マンスフィールド。激しく生き、愛し、書き続けた生涯を克明に描き出す、本格的評伝。写真多数掲載。
目次
ロンドン留学
風吹く荒地へ
『ニュー・エイジ』―新しい時代
マンスフィールドとマリの恋と幻滅
ミューズ
失われた無垢を探し求めて
アロエの舟に乗って
落ち着きのない、自由な楽園の小鳥
連帯する女性作家
運命の日〔ほか〕
著者等紹介
手塚裕子[テズカユウコ]
1957年東京生まれ。青山学院大学大学院文学研究科英米文学専攻博士課程単位取得済退学。ケンブリッジ大学客員研究員(1993‐1994年、2007‐2008年)。川村学園女子大学文学部教授を経て、同大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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nranjen
6
素晴らしい本に巡り会えた。今までマンスフィールド自体よくわからない印象(ニュージーランド?なんでイギリス?フランスで読まれていたのはなぜ?)がどうしても拭えず、超曖昧な理解に止まっていたが、この本を読んで解決!1922年にパリで大ヒットしたのですね。奔放でラッセルとも関係があったのは驚き。ヴァージニア・ウルフと理解しあっていたなんて…。ウルフと同じく最近読んだばかりのマルト・ビベスコまで登場してきて驚き。マンスフィールドを影で支えたアイノの生き方にも感激。著者の読みやすい文章にも感謝。すばらしい研究。2019/10/17
nranjen
0
再読。非常に良い研究だと思う。2024/01/23