内容説明
労働者派遣法研究の決定版!2015年改正で、その姿を一変させた労働者派遣法。この改正で、企業は、人さえ変えればどれだけでも派遣労働者を使い続けることができるようになった。労働者派遣法研究の第一人者が、その問題点を指摘し、本来のあるべき姿を提示する。
目次
第1章 戦後労働法制と労働者派遣(フィラデルフィア宣言、職安法44条と直接雇用の原則;派遣法制定とその意義;相次ぐ法改正―規制緩和と労働者保護の同時進行;2015年改正の意義と問題点;2015年改正に際し放置された問題)
第2章 間接雇用に関わる諸概念と相互の関係(派遣法制定以前における間接雇用の概念;派遣法制定と間接雇用論の混迷;「業としない派遣」;間接雇用の概念―総括)
第3章 労働者派遣と労働契約論(派遣労働者と派遣元との契約の性格;派遣先と労働者の間の労働契約の成否―判例に見る;黙示の労働契約論―労働者派遣法40条の6への架橋)
第4章 労働者派遣と不当労働行為制度(不当労働行為制度上の「使用者」;団体交渉法上のユーザーの「使用者」性)
著者等紹介
萬井隆令[ヨロイタカヨシ]
1943年鳥取市生まれ。1965年京都大学法学部卒業。1970年京都大学大学院法学研究科博士課程単位取得退学。立命館大学産業社会学部助教授。1980年龍谷大学法学部教授。2005年同法科大学院教授。2011年退任。現在、龍谷大学名誉教授・法学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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