ダ・ヴィンチブックス<br> 原発と祈り―価値観再生道場

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ダ・ヴィンチブックス
原発と祈り―価値観再生道場

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  • サイズ B6判/ページ数 165p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784840143264
  • NDC分類 543.5
  • Cコード C0095

内容説明

いまだ続く原発問題をどのように捉え、震災後も不安が続く日本でどのように暮らしていくのか。悲しみや怒りにとらわれて心が壊れてしまいそうな時、心と身体を整えるための「祈り」の力とは?―。

目次

第1章 原発と鎮魂
第2章 ゴジラと原発
第3章 原発と祈り
第4章 祈りと呪詛
第5章 放射能と進化
第6章 転化する病
第7章 ショッカー化する人々
第8章 今を生きるための心構え

著者等紹介

内田樹[ウチダタツル]
1950年東京生まれ。思想家。神戸女学院大学名誉教授。凱風館館長。専門はフランス現代思想、映画論、武道論。2007年『私家版・ユダヤ文化論』(文春新書)で第6回小林秀雄賞を、10年『日本辺境論』(新潮新書)で新書大賞2010を受賞

名越康文[ナコシヤスフミ]
1960年奈良県生まれ。精神科医。専門は思春期精神医学、精神療法。臨床に携わる一方で、テレビ・コメンテーター、雑誌連載、映画評論、漫画分析などさまざまなメディアで幅広く活躍中

橋口いくよ[ハシグチイクヨ]
1974年鹿児島県生まれ。作家。舞台『少年ハリウッド』(原案『原宿ガール』)脚本・作詞も手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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Gatsby

13
内田先生と名越先生の対談なら、興味はあるけど、いつもの感じかな…という感想だったかもしれない。もちろん、それは面白くないということではない。橋口いくよさんが、何と言おうか、二人を完全に食ってしまっている。なぜかすぐに買ったのに放置していたのが惜しい。もっと早く、橋口さんに出会っていたら、もっと幸せな読書ができただろうに… いや、今からでも遅くない。また何らかのメディアにおいて、彼女に会いたいと思わせる存在であった。「祈り」はいいことを願う、「呪い」は悪いことを願う。やっぱり、前者でありたいよね。2013/01/31

Nobuko

5
震災から9年。いまだに震災関連のニュースを見ると落ち着かなかったり、ぞわぞわする感じがあるのは、同じ時代に生きて、なぜか自分は被災せずに生き残ってしまったという罪悪感なのだと腑に落ちる。祈りによってしか救われない。しかし、まだ私にはそんなに一心には祈れない。今を生きる心構えの章でははっとさせられた。「大切なものを捨てる心構え」自分にだって家族にだって別れは突然襲ってくるかもしれない。そう思うとまた鬱々となるが「毎朝、今あるものを捨てるシミレーションをして自分の『物語』を持っておくのが大切」らしい。覚書。2020/03/20

嘉月堂

5
瞑想したり祈ったりすると精神的肉体的に整理されたり、いろいろなものが見えてくるんだそうですが、なかなか。原発に祈るっていうのは意表を突かれました。原発っていうと諸悪の根源みたいなもんだと思っていたんですが、40年間不眠不休で電気を供給してくれてありがとうっていう発想はなかったですねぇ―。内田氏がおっしゃっていましたが「怒っちゃいけない。」そうです。いろいろな意味で力が弱まるそうです。私が住んでいるところも放射能の影響があるようなので、移住でもなんて考えないでもなかったですがもっとタフな生き方をすべきか?2014/08/26

ようこ

5
怖くて怖くて自分の中で整理のつかないような出来事が起きてしまった時にどうやって受け止め、生きていったらいいかというのを対談で語り合っている本。怒るとか呪う感情から自分を開放して冷静になること、ショッカーのように考えることを放棄し従順になるより考えることをやめないように注意すること、一瞬を大切にしながらなんでもない日常を重ねていくことの大切さみたいなものかな、この本のメッセージは。拡大解釈かもしれんけど。2012/01/25

音色

4
内田樹さんを知らずに読んだ。惚れた。私も事故当時、原発に祈ってた。このごろこそ、また祈るとき。祈ろう。2013/08/08

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