内容説明
マンチキン国のはずれにナンキーおじさんと二人きりで暮らしていた少年オジョ。ねじくれ魔術師ピプト博士を訪ねたことから、大騒動に巻き込まれる。魔術師が作った“カチンコチン液”でナンキーおじさんと魔術師の妻が大理石になってしまったのだ。二人を救うため、魔術師に命を吹きこまれたパッチワーク娘とガラスのネコとともに、エメラルドの都を目指して薬さがしの旅に出るオジョ。だが、薬の材料となる六つ葉のクローバーをつんだために、オジョは「オズの法」をおかし逮捕されてしまう!裁判にかけられるオジョ。オズマ姫の裁定やいかに?ドロシー、かかしやトトも加わって、奇妙な仲間たちとくりひろげる冒険物語、第7弾。
著者等紹介
ボーム,ライマン・フランク[ボーム,ライマンフランク][Baum,L.Frank]
1856年ニューヨーク州生まれ。俳優、脚本家、セールスマンなどのさまざまな職業を経て40代で作家となる。44歳のときに発表した『オズの魔法使い』でファンタジー作家として人気を確立。1919年、62歳で没
田中亜希子[タナカアキコ]
東京女子大学短期大学部英語科卒業。銀行勤務を経て、翻訳者に。読み聞かせの活動もおこなっている。千葉県出身(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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soran
3
ボームの想像力の底知れなさったら!数あるユニークなオズのキャラクターのなかでも、このパッチワーク娘はダントツ。クレイジーキルトで出来た外観もだけど、内面もパッチワークっぽくてぶっ飛んでる。思考力はあるけど心はなくて、なんて言いながらけっこう律儀。ストーリーもいつもながら巧み。改めて思ったんですが、揃いも揃ってヘンテコな、普通とはかけ離れたキャラクターたちをなんとも思わずにさらっと受け入れるオズの国の有り様がステキです。強烈に違っててもみんな仲良く。こういうところ、ボームってすごいと思う。2012/08/20
utaki
1
かかしに彼女が!2013/08/24
keiko_f
1
子どもたちからの投書にあったアイディアで、シリーズ復活の糸口をつかんだというボームさん。さまざまな発明がなされた1900年代初頭ならではの展開が決して古くさくなく楽しめるのは、デジタル機器が次々に現れ、一般家庭のIT化が劇的に進むいまだからこそかもしれない。100年のときを超えて、歴史は繰り返している。2013/03/23