日本人はどのように森をつくってきたのか

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  • サイズ A5判/ページ数 200,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784806722403
  • NDC分類 652.1
  • Cコード C0036

出版社内容情報

強い人口圧力と膨大な木材需要にも関わらず、日本に豊かな森林が残ったのはなぜか。古代から徳川末期までの森林利用をめぐる、村人、商人、支配層の役割と、略奪林業から育成林業への転換過程を描き出す。日本人・日本社会と森との1200年におよぶ関係を明らかにした名著。  ★★★信濃毎日新聞、神戸新聞ほか評(1998年10月4日)=とても分かりやすいし、訳文も流暢だし、難しい単語もないなど、すらすら読める本です。論旨も簡明で分かりやすいので、皆さんの御一読を勧めます。★★★東京新聞評(1998年9月3日)=米国の歴史学者の1989年の著作だが、国際的に評価が高い。森を守ること自体が目的ではなく、ヒト中心の森林生産に関心が寄せられたことの“副産物”として森林の回復がもたらされたという歴史認識は、人工林林業の崩壊を横目に、熱帯雨林や北方林の安い木材を求め続ける今こそ大事な視点だろう。★★★科学評(1999年1月号)=過去約1400年の日本の森林史を振り返ることができる。今日の里山などの自然をみる上でも、あるいは今日のエネルギーの問題を考える上でも、大いに参考になるであろう。★★★林業技術評(1998年12月号)=読者それぞれを納得させたり、また新たな事実認識へと導き知的冒険への出発を促してくれるような盛りだくさんな内容が用意されている。森林資源の共生・循環利用型システムづくりに向けて、本書が提供してくれる諸情報を現在および未来に活かしていくことも必要ではないかと思う。★★★農林水産図書資料月報評(1998年12月号)=日本の森林と林業の歴史の全体像を知る好著であるとともに、日本の森林・林業が新たな危機に直面している現在、当事者である私たち日本人にとって必読の書でもある。★★★  ■■■男性(73歳)=里山についての貴重な資料を提供している。古文書資料をこれまでの日本の歴史家にはない視点からとらえまとめているのがすばらしい。■■■  ●●●本書「訳者まえがき」より抜粋=育成林業はいま崩壊の瀬戸際にある。かつて「世界に冠たる」と言われた人工林林業がなぜ崩壊することになったのか。列島の森林と林業はこれからどうあるべきか。将来を展望するには、何よりも過去を顧みて歴史の大きな流れをつかまなければならない。それはまた現在の問題に照らして過去の歴史を解釈し直すことでもある。本文に先立って差し出がましくこの「訳者まえがき」をつけたのは、現在の日本がどのような森林・林業問題に直面しているかを大急ぎで概観し、本書を読む視点のようなものを読者諸賢に提供したかったからである。原著は「緑の列島」というタイトルで1989年にカリフォルニア大学の出版局から刊行された。有史以来明治維新までの日本の森林と林業の歴史を包括的に扱った著作として国際的に評価が高い。英語で書かれた類書がないだけに、出版されて以来この分野の必読文献となり、独占的な地位を確立している。それと同時に近世日本林業の世界的な再評価にも一役買ってきた。日本列島におけるヒトと森との歴史的なかかわりについて、近年の研究成果を広く取り入れながら、その全体像を鮮明に描き出した「通史」としては唯一のものである…(中略)…もう一つ無視できないのが視点の新しさである。ここでは森林の問題が、基本的にはエコロジーの問題としてとらえられているように思う。人口が増え、経済活動が盛んになれば、森が開かれて農地になり、奥地の山林からも大量の木材が伐り出されるようになる。やがて木材不足が起こり、自然植生の減少と生態系そのものの貧弱化が進展するだろう。こうした問題に直面したとき社会はどのような反応を示すか、それを日本について検証したのである。いうまでもなく、生態系の劣化とその回復をめぐる問題は、いわば人類共通の問題であり、そのような視点から日本の森林史を見直したところに本書の最大の意義があるように思う。●●●  【主要目次】▲▲序章 工業化以前の日本の森林史---概観  ▲▲第1部・採取林業の千年=第1章 古代の略奪期---600~850年/第2章 中世日本の森林と林業---1050~1550年/第3章 近世の木材枯渇---1570~1670年  ▲▲第2部・近世における育成林業の台頭=第4章 森林の利用制限による消極的管理の時代/第5章 森をつくる---造林技術の原理と実践/第6章 人工林林業の興隆---その経済的側面/第7章 土地利用制度の変化と植林/結論 なぜ日本では森林が残ったのか/明治期以前の森林・林業史に関する主要な文献

内容説明

強い人口圧力と膨大な木材需要にもかかわらず、日本列島に森林が残ったのはなぜか。古代から徳川末期までの森林利用をめぐる村びと、商人、支配層の役割と、略奪林業から育成林業への転換過程をていねいに描く。日本人・日本社会と森との1200年におよぶ関係を明らかにした名著。

目次

1 採取林業の千年(古代の略奪期―600~850年;中世日本の森林と林業―1050~1550年;近世の木材枯渇―1570~1670年)
2 近世における育成林業の台頭(森林の利用制限による消極的管理の時代;森をつくる―造林技術の原理と実践;人工林林業の興隆―その経済的側面;土地利用制度の変化と植林)

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

みにとまと

9
レポートのため。海外からの視点で日本の林業をみるのは面白いなと感じた。徳川の時代の林業政策を見るのも興味深いし、木材がいかに重要だったかがわかった。2020/12/02

Schuhschnabel

6
近代以前の日本における森と人との関係を知るために読んだ。私が近代以前の山をイメージするとき、良くも悪くも『もののけ姫』に引きずられる傾向がある。しかし、本書を読むと、地場産業(製鉄・製塩・窯業など)だけでなく、農業用肥料や都市部の燃材・用材需要により、江戸時代前期には山に大木はほとんど残っていなかったことがわかる。そこから、幕府・藩、商人、村びとそれぞれの思惑がぶつかりあいながら、藩有地や共有地での部分的な私的生産を許容するというところに落ち着き、はげ山になることを阻止した。2022/09/16

りんず

5
去年読んだ本の中でも随一に面白かったひとつ。日本はほっといても森林資源が豊かで…という勘違いアタマをガツンとしてくれる。先日も林業がテーマのTV番組でゲスト芸能人が「日本は木がいっぱいありますからね」と発言し、皆でウンウンと同意してる場面を見たけど、現実はそんなこと無いんだよーと、この本を読んだあとには言える。2023/01/13

さきん

4
日本もほかの文明と変わらずずいぶん伐採、かく乱してきたことが歴史からわかる。ただ日本は地形や位置にめぐまれ、たくさんの降水と豊かな土壌によって回復力が非常に強く、日本人側も、だんだん管理型林業を身につけていったこと、石油文明がはじまったことにより需要が減ったことが、今の日本の森林資源を豊かにしていることがわかる。2015/07/09

ヴィクトリー

3
日本の歴史に、森林資源が大きく関わっていたのではないか、とする見方は新鮮だ。 仏教伝来以後、大量の木材を消費した結果、畿内のめぼしい大木は刈りつくされ、それがために、徐々に大木を使わない建築法になっていったり、そもそも、平安京から遷都しなかったのも、大内裏が消亡して再建されなかったのも、木材を得るのが容易ではなかったため、とされている。2010/06/15

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