現代産業選書
電子政府と知的財産―ペーパーレスシステムの技術と開発

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  • サイズ A5判/ページ数 600,/高さ 21cm
  • 商品コード 9784806527022
  • NDC分類 507.23
  • Cコード C3033

内容説明

コンピュータ技術、そのハードウエアとソフトウエアの技術は時代の要請もあり、今日急速の進歩をとげつつある。特許庁では、他の省庁にさきがけてコンピュータ利用を促進し、効率的でスピーディな行政サービスを目指して全ての業務をコンピュータ中心に根本的に改善、多大な成果を修めてきている。本書は、特許庁において開発したペーパーレスシステムについて、その歴史的経緯・システムの目的・システムの技術内容・開発の課題と解決・システム開発の評価等、その全体像を徹底的に紹介した上で、平易に解説を試みた。また、今後の電子政府構想「e‐Japan」実現に向けた展望等、道筋を提示した。更に、米国特許商標庁・欧州特許庁の電子システムについても開発に携さわった現地の専門家により詳しく紹介、わが国ペーパーレスシステムの共通点と相違点を浮彫りにしている。

目次

第1章 現代のペーパーレス特許庁
第2章 特許庁におけるコンピュータ化の歴史
第3章 特許/意匠/商標審査におけるサーチの課題と解決
第4章 サーチシステムの技術的変遷
第5章 電子出願システムにおける技術的課題
第6章 電子出願システムにおける制度的課題
第7章 電子出願システム
第8章 庁内電子事務処理システム
第9章 工業所有権情報サービス
第10章 米国特許商標庁自動化の計画と変遷
第11章 欧州特許庁の自動化と国際貢献
第12章 日本特許庁による自動化協力

著者等紹介

石井正[イシイタダシ]
1943年東京生まれ。中央大学理工学部電気工学科卒業、1968年特許庁入庁。機械化企画室長、特許情報企画課長、電子計算機業務課長を歴任の後、1995年審査第2部長、その後、審判部長、特許技監。2001年に退官し、(社)日本国際知的財産保護協会理事長、大阪工業大学教授を経て、現在、大阪工業大学知的財産学部、学部長・教授

山西攻[ヤマニシオサム]
1944年和歌山県生まれ。東京都立大学理学部数学科卒業、1967年特許庁入庁。登録事務機械化プロジェクトチーム、特許事務総合機械化システム対策本部員、1987年総務部機械化担当調査官、1989年総務部電子計算機業務課長を経て1992年に特許庁を退官し、現在NTTデータテクノロジ株式会社、取締役システム統制本部長

岩崎嘉章[イワサキヨシアキ]
1946年長崎県生まれ。東京大学理学部数学科卒業、1972年特許庁入庁。特許庁審判事務機械化プロジェクト、行政管理庁副管理官、シンガポール技術協力プロジェクト等を経て、1986年から特許庁ペーパーレスシステムの開発に従事、1993年総務部機械化担当調査官、1997年タイ工業所有権情報センタープロジェクトリーダー、2000年に特許庁を退官し、現在(株)東芝eソリューション社官公情報システム事業部参事

垣本和則[カキモトカズノリ]
1951年愛媛県松山市生まれ。1974年京都大学理学部卒業、1976年名古屋大学大学院理学研究科修了後、同年特許庁入庁。1982年の特許庁ペーパーレス計画の構想立案段階からプロジェクトメンバーとして、ペーパーレスシステムの基本計画作成、電子出願システム、特許・実用新案、意匠、商標検索システムの開発等に従事。電子計算機業務課システム開発室長、総務部調査官(機械化担当)、情報システム課調査官を歴任し、2003年4月に退官。現在、財団法人工業所有権協力センター、調査業務センター・システム業務部長

赤川誠一[アカガワセイイチ]
1954年徳島県徳島市生まれ、1976年東京大学理学部数学科卒、1978年東京大学大学院理学系研究科修士課程(数学)修了後、同年特許庁入庁。登録事務機械化プロジェクトチーム、資料館包袋管理事務機械化プロジェクトチーム、特許事務総合機械化システム対策本部事務局等で、特許庁ペーパレスシステム開発等に従事。その後、審査第5部審査官(情報処理)を経て、サーチシステムの分散化、意匠商標審判ペーパレスシステム開発、特許フォーマット見直し計画、三極専門家会合(システム担当)等に従事。1999年4月電子計算機業務課システム開発室長を経て、2003年4月情報システム課調査官(現職)
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